●●館主・宋 竹仙の≪やきものつれづれ草≫●●

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汝官窯 #4 水仙盆の裏側の形状です。


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                     画像 [側形状
                   



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                     画像◆ー个甓実Δら見た形状



汝官窯水仙盆は、年に1回、それもほんの数日間だけ皇帝に見てもらうためだけの、超ぜいたく品です。いわば祭祀の祭器に近い用途のために作られたものですから、全てに細心の注意を払って作られました。

たとえば、前回ご紹介しました、見た目を良くするための水盤の口辺のカーブを前後で変えるとか、今回の画像のように四つ足の先端まで釉薬で覆うなどは、そのよい例です。作る側からすれば、足の先端は釉薬を塗らないで露胎にすれば焼成が楽ですが、それをわざわざ釉薬でカバーする…

足の先端まで釉薬が掛かっていれば、もしも皇帝がしげしげと覗きこんでも見苦しい足先の胎土が見えない訳で、そこまで気を使って作られた、「特別なやきもの」であると言われる所以であります。

ただ、実際には水仙盆は四つ足ですから、このまま間っ平らなテーブルに直に置きますとガタガタとして安定しないでしょうから、水仙盆のそれぞれの足に高さを合わせた木製の受け皿を予め用意されていたものと思われます。

このように、焼成時に匣鉢(さや)にくっ付かないで足の先まで釉薬を掛けて焼くには、胚胎全体に総釉掛けしてから小さな爪を立てて底裏を支えて焼き、焼成後に爪を割って取り去ります。画像では6個の爪跡が見えますね。

この爪跡を良く観察しますと、本来の胎土の色とかが目視できますので、汝官窯青磁の秘密に迫ることが出来るのです。もっとも、後世の汝官窯青磁を再現しようとした歴代の倣製品の中には、この爪跡に本物と似た土を込めて焼いたものもありますので、検証は慎重にしたいものです。次回は爪跡や陶片の画像をご紹介しましょう。



現代に学ぶこと多し、中国陶磁史…




この作品は、こちらの美術館で鑑賞できます。

       中和堂中国美術館

宋竹仙老人のコレクションに関心のある方は、こちらをごらん下さい。

       中和堂コレクション

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