|
成瀬(リーダー)は嘘を見抜く名人、さらに天才スリ&演説の達人、 紅一点は精確な体内時計の持ち主。 彼らは百発百中の銀行強盗(ギャング)だった…… はずが、その日の仕事(ヤマ)に思わぬ誤算が。逃走中に、 同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯と遭遇。 「売上」ごと車を横取りされたのだ。奪還に動くや、 仲間の息子は虐め事件に巻き込まれ、死体は出現、 札付きのワルまで登場して、トラブルは連鎖した!!! 最後に笑うのはどっちだ!? ハイテンポな知恵比べが不況気分を吹っ飛ばす、都会派ギャング・サスペンス! by 背表紙記載文 憎しみは連鎖するように、悪行は悪行を呼び寄せる。 騙し騙され、出し抜き出し抜かれ、展開が二転三転するクライムノベルでした。 人間嘘発見器の成瀬がリーダー格で、嘘っぱち弾丸トークの響野、 摺りの名人久遠に紅一点で野生動物のように正確な体内時計を持つ雪子という それぞれなんらかの武器を持っている四人の強盗団が、練りに練った計画の下 銀行を襲う。穏便に強盗を終わらせ家に帰ってさぁ一眠りするぞと逃走中の 四人の車に見知らぬ車が突っ込んできた!!!そしてあろうことか突っ込んできた車の 男達三人組は成瀬たちの車をジャックしたうえに、銀行からせっせと奪った 四千万まで取られる始末!!三人は不運な偶然だと諦めかけていたが、それは 偶然なんかじゃなかった。そこから騙し騙されあいの世界へ入っていくという感じ。 難解なミステリーではないですが、いろんな伏線が用意されていて最初から 本文の細部まで目を配って読んでおけば簡単に犯人などはわかるように なっています。というか、それぞれの章の始まりに新村出編の『広辞苑 第五版』 (わしが持ってる広辞苑と一緒だったw)からなにかしら言葉が引用されていて、 これから始まる章のヒント的なもの脚色されて書かれているので、それを読むだけでも 重要どころはわかるように仕向けられていました(笑) ミステリとしての高揚感は正直あまりなかったです。が、伊坂さんの作品は 物語のおもしろさの他にもそれぞれが濃厚でウィットにとんだキャラを味わう楽しみや、 なんといっても登場人物の言葉のチョイスや名言などがいつもすっごく素敵です。 一例挙げてみると、「本に書いてあることはたいてい、でたらめだ。目次と定価以外全部嘘だ。」 なんて文は小説家が書くのしてはブラックもいいとこだとププッと笑ってしまいました(爆) 出陣する時の「ロマンはどこだ」という言葉も強盗らしくないけど、あの四人らしさが 出ていて好きでしたね〜。 それに小難しい謎解きはなくても展開としてはやっぱり上手いと思えましたし、 エンディングもスカッとしましたよ(=´∀`=) よもや最終武器がアレとわ、恐るべき無駄のなさですよね(苦笑) お気に入りのキャラは主役級の四人ではなく、ポツポツ出てくる祥子でした。 特にこれといっておもしろ発言も無く際立った活躍もそんなに見せはしないですが、 気にいったのは『悪霊』とか読んではったから(ソコカイッ!!) 自分が苦労して呼んだドストを登場人物が読んでくれてるとなんかそれだけで 親近感が湧いてきちゃった。 文体はエンターテイメントなのに、言葉にはメッセージ性も含まれてるし、なおかつ おもしろい本でした。そういえば伊坂さんの本でまだハズレだと思った本はないなぁ。 続きもあるようですが、作者のいうようにふと四人組を思い出したときに 読んでみようかと思っています☆それにしても伊坂さん、ワルを描くのが好きみたいですねw 伊坂幸太郎 『陽気なギャングが世界を回す』 祥伝社刊
装丁 : 松昭教 カバー写真 : mable8(ALASAKA JIRO) カバーモデル: WAKAMAN3号 おしまい☆
|
全体表示





テンポ良く楽しめましたよね☆
途中で先の見える感じもありましたが、
伏線はうまくまとまっていたと思いました♪
[ - ]
2008/2/17(日) 午後 1:39
伊坂さんもハズレのない作家さんですよね! わたしもダイスキです♪
でも、本書はまだ読んでないので、読みたいと思いまっす!!
2008/2/17(日) 午後 10:45
私もこのシリーズは大好きです^^続編は銀行襲撃シーンが少なくてちょっと不満もありましたが、テンポの良さは相変わらずですよ^^
2008/2/17(日) 午後 11:09
>のわさん
今のところ伊坂さんいハズレなし!!ですヽ(´ー`)ノ
確かにちゃんと読んだらそこらじゅうにヒントがちりばめられていて先は見えましたよね。でも、やっぱキャラがいい♪
2008/2/18(月) 午前 0:15
>るぅさん
伊坂さんのは今のところ安心して読めますねぇ〜w
わしも読んでないのがいっぱいなので時間かけて潰していきたいと思います(☆゚∀゚)
2008/2/18(月) 午前 0:16
>べるさん
シリーズものってまた出会えた感も味わえるからいいですよね☆
続編にも銀行を襲ってるんですね(笑)でも、そのうち伊坂さんのテンポに酔いしれたいと思ってまいますw
2008/2/18(月) 午前 0:18
これは面白かったですね(笑)ほんとに最後にスカッとしました!
中から出られない車がこんな風に登場するなんてねヽ(^。^)ノ
2008/2/18(月) 午前 9:41
これ、わたしも好きな作品です^^この間チルネコさんに触発されて「アヒルと鴨〜」再読したら、何気なく祥子さんを発見しました。びっくり^^そういうのも伊坂作品の醍醐味ですね♪♪
2008/2/19(火) 午後 8:25
>まりともさん
おもしろかったですよね〜(=´∀`=)最後もスッキリ終わって後味もよかった。カラマーゾフを読んだことありますが、グルーシェニカのイメージと車の印象は繋がりませんでした(笑)
2008/2/19(火) 午後 8:59
>nikoさん
わし経由で触発されて再読してくれたと聞くと、なんか無性に嬉しいですヽ(´ー`)ノえっ?あれにも出てたんですか?(←オイッ)ちょっとわしも探してみよう♪そういう風にちりばめられているとおもしろさもUPしますよね☆
2008/2/19(火) 午後 9:15
こんにちは♪
コメントありがとうございました
あたしも、伊坂作品まだハズレだとおもった本ないですね〜
日記楽しみにしてます♪
2008/2/20(水) 午前 11:30
>sayaさん
こんにちわ☆遊びに来てくださってありがとうございます♪
伊坂作品はどれもこれも味があっていいですよね〜。
早く噂のゴールデンスラバーを読みたいです(=´∀`=)
2008/2/20(水) 午後 10:28
これも面白かったですね。所々に散りばめてある格言が読む上での楽しみですよね。
「グラスホッパー」でも主人公が「罪と罰」を読んでたりするしドスト好きなのかな?
2008/2/25(月) 午後 3:42
>SILLYさん
伊坂さんの言葉選びは、なんかグッとくるものがあって好きです(=´∀`=)グラスホッパーにも出てきましたっけ?(汗)たぶんドストが好きなんでしょうね〜。わしも何冊か読みましたが、やっぱカラマ〜が一番好きかも♪
2008/2/26(火) 午前 7:49
カラマーゾフを読んだばかりだったのでドストネタには私も鼻息が荒くなりました。会話も洒落てて面白かったです。ホント伊坂さんはハズレがないですね〜。
2008/6/20(金) 午後 7:58
>白菊さん
カラマーゾフを読んだ後にこれなら、大いにツボを刺激されるでしょうね!^^キャラも言葉も伏線の回収の見事さなどなど、良いところが多かったぁーwわしも白菊さんと同じく、まだ伊坂作品でハズしたと思ったことないです^^
2008/6/21(土) 午前 0:30