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The Catcher in the Library
Yahoo! ブログ終わっちゃうの!??

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服は人なり!この衣装哲学を具現したカエアン製の衣装は、カエアンと敵対関係にあるジアード人をすら魅了し、高額で闇取引されていた。その高価な衣装を満載したカエアンの宇宙船が難破した。情報をつかんだジアードの密貿易業者の一団はさっそく衣装回収に飛んだ。ところが、彼らが回収した衣装の中には、思いがけない威力を秘めたスーツが含まれていた・・・・・・英SF界の俊英が奔放なイマジネーションを駆使して描く力作。

BY 背表紙紹介文(ハヤカワ文庫SF)

ベイリーのファーストコンタクトはぜひとも本書にしようと思っていた。なぜならちらっとあらすじなどを読んでいるとなんとも奇怪な匂いがしきたからなのです。もちろんこの方は英SFだったのですが、なんとこの作品は〔衣服SF〕だったのです!どうです、この英SF勢のイマジネーション。服飾系の小説数あれど、衣服SFなるものなんてなかなかあるものではありませんよね。まぁこれを読んだからといって服飾のお勉強になるわけではないんですし(^^。)、この作品のようにSFとしてデタラメだけどスペース・オペラのような奔放さと雄大さを受け継ぐよなSFのことを〔ワイドスクリーン・バロック〕というらしいですけどね。ちなみに〔ワイドスクリーン・バロック〕という用語を発明したのもオールディスのようです^^

なんといっても本書の中にはストーリー性よりもその奔放で惜しみないアイディアがこれでもかと注がれている点が特徴的だりウリなのです。そのアイディア一つを取り除いて一長編を作り出すことができるようなアイディアがそこらじゅうに散りばめられてるんですよ。その一つの中にこの〔衣服〕というものもあって、これが本書の主題といった具合に重要なファクターになっている。事実服というのはどんなに衣服に無頓着な方でも、着るものが人の内面に少なからず何らかの影響を及ぼすことは周知が認めるところではないでしょうか。パーティーへ行くとドレスを着るし、葬式え行くと喪服を着ますよね。それも一種の服の作用があるからなんだと思います。本書は難しく解釈するとそういった<衣服の存在とは何か?>というテーマを扱った哲学的なSFでもあるわけなのです。<服とは裸体を隠す為だけのもの>と思ってる方にぜひとも読んでいただきたいですね(笑)

ワイドスクリーン・バロックというだけあって科学的根拠のないSFガジェットなどもふんだんにあったりもしますし、大法螺を吹いたような壮大なバカ逸話もたっくさん。しかもジャパニーズとしては嬉しい(逆かな?^^;)日本的ガジェットというか、日本人の末裔なるものも登場。それがサイボーグ化し宇宙空間でも宇宙スーツを着ないでも生きれる人間になっていたりします。しかもその長なるものが〔ヤクザ坊主〕ですよ!(笑)ヤクザが坊主!?日本らしい二つですが、その対極ともいえるような二つの事象を繋げてしまうなんて呆れを通り越して爆笑ものでした(爆)こういうバカ話もワイドスクリーン・バロックというものの面白さの一つではないでしょうか。

ハードSFとは違ったこういう作品を読んでみると、やっぱりSFというジャンルは〔科学的〕という点があれば広義な意味ですべてSFに含むことができるということもあってか、まさに宇宙のように無限大の題材なのだと思うし、その反面制限がほぼないので自由奔放になりすぎたりとSF空間に漂い戸惑ってしまうことがあるのかも知れない。だから残念ながら世界には科学的知識の有無に関係なくその世界観から〔SFを理解できる者〕と〔どうしてもできない者〕の二者が存在してしまうのではないだろうかと思えて少し残念でもあり、受け入れられる者としての読者の立場がありがたくもあります^^



4.1 なむなむ!

  • ヤクザ坊主w
    日本に住んでいたらその発想は出ないだろうなあ……w

    基本的に、SFって常識の拡張という気がするんですよね。
    林檎が木から落ちるという常識を、重力という概念にまで拡張するというか。
    でもそれは「魔法」でもいいわけで、ぼく的によくできているSFというのは荒唐無稽でもその拡張がうまくできている作品なのかなーと思ったりします。
    この作品もそれがうまくできているようなので、ぼくもチェックしときますw

    ふじさき六号

    2009/7/26(日) 午後 6:48

  • この作品は、昔読みかけて挫折したんですよね^^。どうにもノレなかったんです。同じ理由でクレメントの「重力の使命」も挫折しました。

    beck

    2009/7/26(日) 午後 6:53

  • >ふじさき六号さん
    確かカニぃ(笑)
    SFで拡張というのは僕もあると思います。でも、やっぱり〔木から落ちるのは重力という概念〕の拡張の根本にはやはり科学がなければSFたりえないと思うんです。〔魔法〕でもいいんですが、魔法だけだとファンタジーでいいわけで、SFというのはやはり広義の意味で科学的であってほしいなぁーと思います。そういう意味では『地球の長い午後』も生物の進化を極限までつめた科学ですよね^^ぜひぜひ本書もチェックしてみてください♪

    チルネコ

    2009/7/27(月) 午前 0:34

  • >ベックさん
    あっ、挫折されたんですね^^;でもこの作品においてはなんだかわかる気がします(笑)設定もさることながら進行する二つのストーリーがなかなか交わらなかったりしますし(苦笑)「重力の使命」も曲者そうですね^^

    チルネコ

    2009/7/27(月) 午前 0:38

  • 顔アイコン

    あれ?
    最近どこかの記事で読んだ気がしたので、検索してたどり着きました
    昔の記事でしたね・・・・・(汗)
    TBしときます
    よく、これだけのガジェットつぎ込めますよねえ・・・・・・^^;)

    toll-npc

    2016/8/31(水) 午後 9:49

  • > toll-npcさん
    以前の拙い記事ですが、探し当てていただき嬉しゅうございます(笑)トラックバックありがとうございました。
    この一作だけでベイリーの凄さがわかるような作品でしたよね^ ^

    チルネコ

    2016/9/4(日) 午前 9:12

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