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 ワシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky)はロシアの画家。「抽象画の父」と呼ばれる。30歳で画業に転身した彼は、ミュンヘンで芸術家グループ「青騎士」を結成。純粋な抽象画へと到るまでの模索の過程で生み出された絵には、なかなかリリカルなものが多く、特にロシアのフォークロアを感じさせる一連の絵は、私には印象深い。

 パリ、ポンピドゥーセンター。

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 クプカの抽象画には宇宙がある。生命が細胞分裂するかのように色と形が発生し、より不可逆的に変容していくような感じ。宇宙とは画家の一つの世界であって、そこに内省していったクプカは、やがて鬱病を患ったという。抽象画はよく分からない私だけれど、クプカの絵を前にすると、たゆたうように戯れることができる。

 個人蔵。

クプカ「カテドラル」

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 クプカの抽象画は、絵にはっきりとしたテーマがあって、形と色が踊るように展開する。形も色も無理なく無駄なく調和していて、合理的。同じく抽象画の先駆者と言われるカンディンスキーの絵よりも、音楽が感じられる。

 個人蔵。

クプカ「お金」

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 フランティシェク・クプカ(前掲)はチェコ画家。抽象絵画を先駆した。子供の頃に母親を失い、大病も患ったせいで、精神や霊魂の世界、オカルティズムに傾倒していたといい、初期には象徴主義的な具象絵画を多く描いている。このテーマはクプカが好きなものだったらしい。お金を抱えた老人(?)の前で、美しい裸体をさらす若い女。幾分、資本主義への批判も感じられる。

 プラハ国立美術館。

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 ハンス・ホルバイン(父)(Hans Holbein the Elder)はホルバインの同名の父親。ドイツ・ルネサンスを先駆する、著名で絵画史上意味もある画家だったようだが、今日では息子の名声の影に隠れてしまっている感がある。ところで父子が同じ名前で、同じ家に暮らしていたりしたら、手紙が来たときなど困るだろうな、と思う。

 ウィーン、美術史美術館。


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