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 父の模作を続けた長男ピーテルだが、実は幼くして父を失っている。偉大な画家、だが自身の記憶は曖昧な父親像からの影響というのは、心理的にいろいろ想像するものがある。で、全然関係ないのかも知れないが、彼の宗教画には不気味な雰囲気があって、暗く燃え上がる火の描写は、父にはない独特なもの。付いた渾名は「地獄のブリューゲル」。この絵は、冥王神ハデスが豊穣の女神デメテルの娘ペルセポネを花嫁に略奪するという、ギリシャ神話のテーマ。

 マドリード、プラド美術館。

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 ピーテル・ブリューゲル(子)(Pieter Bruegel the younger)は、ピーテル・ブリューゲルの同名の長男。彼には父ブリューゲルの絵の模写や模作が多いらしく、フランドル農民の生活や諺などが主要なテーマ。私には、父ブリューゲルの絵とあんまり見分けがつかない。

 個人蔵。

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 これも、教科書などによく載っている絵。こういう絵に触れると、やっぱりブリューゲルにはイタリア的なところがないな、と感じる。バベルの塔は旧約聖書に出てくる塔。子供の頃、私はこの絵を見て、神さまには絶対に逆らうまい、と思ったっけ。で、今まで運命にはほとんど逆らわずに生きてきた。

 ウィーン美術史美術館。

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 農民の生活を題材とした絵を数多く描いたブリューゲルは、「農民画家ブリューゲル」とも呼ばれるほど。農民生活に入り込んでいなければ描けないほどの親近感がある一方、農民生活に埋没していればこうは描けまいと思わせる風刺眼も感じさせる。この絵は怠惰と飽食を風刺したもの。僧侶や兵士、農民の、何という情けない姿。でもこういう体形の人って、そこらへんにうじゃうじゃ見かける。

 ミュンヘン、アルテ・ピナコテーク。

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 外国では子が父と同じ名であることがよくある。で、私はブリューゲルやクラーナハ、ホルバインなど、古い画家一家の各人をどうも混同してしまって、誰が誰やらこんがらかることしばしば。ピーテル・ブリューゲル(Pieter Brueghel the Elder)は、北方ルネサンスの巨匠とされる画家で、教科書に出てくるブリューゲルというのは大抵この人。眼線の高い鳥瞰的な風景画は、いかにもフランドルらしい。

 ウィーン美術史美術館。


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