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エンケル「目覚め」

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 マグヌス・エンケル(Magnus Enckell)もフィンランドの画家。パリにて象徴主義運動に加わった彼は、フィンランドで最初に自然主義を捨てた画家として紹介されている。禁欲的な色彩で内面的な雰囲気を醸す彼の絵で、最も印象的なのは、とにかく男性のヌード、ヌード、ヌード!

 ヘルシンキ、フィンランド国立美術館。

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  ヨーロッパの悪魔のなかには、小さくて愛嬌があって、悪戯好きだが、何かと人間の世話をしてくれる気の好い類のものがいるらしい。そうした民話もよくある。シンベリの描く悪魔も、そういう感じ。フィンランドの昔話か何かだろうか。死と同じくユーモラス。
 
 ヘルシンキ、フィンランド国立美術館。
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 ヒューゴ・シンベリ(前掲)もフィンランドの画家。象徴主義の画家としても有名。「死」というテーマを好んで取り上げたシンベリの世界は、白夜と常夜の国の小暗い色彩。不気味で陰気で、それでもどこかユーモラスなイリュージョン。
 
 ヘルシンキ、フィンランド国立美術館。
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 アルベルト・エーデルフェルト(前掲)もフィンランドを代表する画家。ガッレン=カッレラと親交があった彼もやはり、フィンランド固有の風俗に取材した絵を描いている。が、彼のほうが、より正統的な雰囲気。ヘルシンキに程近い、エーデルフェルトの故郷ポルヴォーは、一度は行ってみたいところなのだが、夏季にしか列車が通っていない(?)らしい。
 
 サンクトペテルブルク、エルミタージュ美術館。
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 よく、民族意識や祖国愛と一口に表現されるが、その内実は、自国の自然や文化、そこに暮らす人間など、それらそのものを誇りとし愛する心なのだろう。その意味で、民族主義と呼ばれる流れの絵画が、自国の自然や伝統的な日常の情景を好んで取り上げたのは、当然のことだと思う。森と湖の国フィンランドは、夏には半端でない蚊に悩まされるという、ロマンティックでない側面もあるらしい。
 
 個人蔵。

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