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2010年02月

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 ボナールもそうだが、ジャポニズムから強い影響を受けたというナビ派の絵には、大胆にばっさりと切断された構図が多い。ヴュイヤールの場合は特にそうで、何が画面の中心要素なのか分からないことがままある。が、ばっさり構図はモティーフを誇張し、チラリ見の印象を強調し、独特の調和や躍動感を生み、期待や不安などの感覚を起こす。まあ、画家はそんなこと考えずに描いているのかも知れないが、とにかく、なんだか面白い。

 ワシントンDC、国立美術館。

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 ヴュイヤールの絵は室内の情景を扱ったものがほとんどで、そこには人物がいるのだが、その人物の形態も色彩も室内風景に曖昧に埋もれてしまっていて、重きが置かれていないことが多い。だから、この絵のように人物に重きが置かれ、くっきりと描かれているのは、珍しいと思う。ヴュイヤールは青が好きだったのだろうか。人物は青系の服を着ていることが多かったような気がする。

 フランス、グルノーブル美術館(Mussee de Grenoble)。

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 エドゥアール・ヴュイヤール(Edouard Vuillard)もフランス、ナビ派の画家。ボナールを親交を持ち、ボナールとともに親密派(アンティミスム)の代表的画家とされる彼の絵は、大胆すぎる構図と地味な色彩で、ときに何が描いてあるのか分からないくらい暗く大雑把。ボナールの横に並べられていると、明らかに見劣りするかと思いきや、なぜかそうでもないのは、画面が作る装飾性のせいなのかな。

 個人蔵。

ボナール「子供と猫」

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 ボナールのような、ちょくちょく観る機会のある画家の絵では、いつしかふと、共通する特徴に気づく。先の「ボナール色」もそうなのだが、もう一つ、ボナールの絵にはよく小動物が登場する。一度気づくとそれからは意識して探すのだが、すると、点描に耳や手足があったり、曖昧な陰影に眼があったりと、案外どの絵にも描かれていたりする。なので、このような絵を観ると、あー、ボナールは小動物を飼ってたのかな、と納得する。マイナーなこの絵は地の利上、何十回も観た思い出深い絵。

 愛知県美術館。

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 アンティミスム(親密派)の代表的画家とされるボナール。「親密な」「内的な」という意味の「アンティーム(intime)」を語源とするアンティミスムは、身近な日常の家庭内生活の情景に取材し、物語性よりもそれらモティーフの造形性を通じて、内面的な感情を喚起させる絵画傾向を指す。そのとおり、愛妻マルトをモデルにしたボナールの裸婦画では、彼女の存在する空間そのものが、陶酔するような美の世界となっている。

 パリ、プティ・パレ美術館。

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