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2010年04月

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 外国では子が父と同じ名であることがよくある。で、私はブリューゲルやクラーナハ、ホルバインなど、古い画家一家の各人をどうも混同してしまって、誰が誰やらこんがらかることしばしば。ピーテル・ブリューゲル(Pieter Brueghel the Elder)は、北方ルネサンスの巨匠とされる画家で、教科書に出てくるブリューゲルというのは大抵この人。眼線の高い鳥瞰的な風景画は、いかにもフランドルらしい。

 ウィーン美術史美術館。

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 ムリーリョの絵で特に印象的なのが、路地裏の子供たちを描いたもの。ムリーリョ自身、孤児だったらしく、ペストの流行で次々と我が子を亡くした不幸もあって、荒廃するセビリアで生きる子供たちを見つめる眼差しは、人間的な愛情に溢れている。が、こうした子供たちを描いた風俗画は散逸し、彼が画業を営んだセビリアには残っていないという。

 パリ、ルーブル美術館。

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 ムリーリョは宗教画を多く描いたのだが、宗教画というよりもむしろ風俗画のような、庶民的なムードがある。しかも聖人たちはみな子供のように無垢で可憐で愛らしい。甘美で気品高く、しかも親しみやすいとあって、当時のセビリアでは、民衆たちの圧倒的な人気を得たという。

 マドリッド、プラド美術館。

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 バルトロメ・エステバン・ムリーリョ(Bartolome Esteban Murillo)はスペインのバロック期を代表する画家。わたしのなかでムリーリョは、ベラスケス、スルバランとセットで思い浮かぶスペイン・バロック三大巨匠の一人なのだが、その柔らかい画風のせいか、前二者と比べて幾分ロココチックなイメージがある。「無原罪の御宿り」とは、聖母マリアは原罪の穢れなしに母アンナの胎内に宿ったとするカトリックの教義で、ムリーリョはこの主題を繰り返し描いている。

 マドリッド、プラド美術館。

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 ジャン=オノレ・フラゴナール(前掲)の絵のなかでも、こりゃ傑作だ、と感じた一枚。これがアルテ・ピナコテークにあったとは。思わず火照るようなエロチックな画面。あどけないメートヒェン(少女)の表情は歓喜している。フラゴナールらしい熱っぽい黄色に包まれ、白いシーツと同じく白い犬のなかで、少女の照らし出された、むき出しでこちらを向いた下半身に嫌でも眼が行くのだが、本来は丸見えのはずの股間を犬の尾が、見せたげないわよ、と言いたげに芸術的に隠している。この絵葉書を探したのだが、売店にはなかった。

 ミュンヘン、アルテ・ピナコテーク。

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