|
横長の、のっぴきならない窮屈な画面が、現実の墓を想起させる。生気を失ったキリストの屍。もはや何も見ていない白目がちの眼。早くも腐ろうとしている身体の先々。キリストの受難が、一個の人間の身に降りかかったものとしては決して美談ではなかったことを悟らせるリアリズム。「あの絵を見ていると、信仰をなくす人もあるかもしれない」と、ドストエフスキーが作中人物に語らせたほどの、すべての人間に避けようもなく訪れる、自然としての死の力。 |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2010年05月28日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]




