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2010年07月

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プレイスレル「春」

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 この絵などは随分朗々とした色調。原色に近い色使いで、けれど色数が少ないせいか、明るくは感じない。色彩の配置には随分こだわったのだろうと思う。陰影のない平面的な描写がやけに装飾的で、……この類の絵、私にはよく分からん。

 プラハ国立美術館。

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 どんな画家でもそうなのだろうが、プレイスレルにもこだわりのテーマがあったらしい。「恋人たち」というのがその一つで、しかもこのテーマでは、登場人物はいつも三人いる。水辺は川にも見えるが、あるいはもしかすれば「黒い湖」で、この「黒い湖」というのも彼がこだわったテーマの一つ。

 プラハ国立美術館。

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 ヤン・プレイスレル(Jan Preisler)もチェコの画家。近代ボヘミア絵画のパイオニア、とある。解説によれば、アール・ヌーヴォー的な象徴主義から出発して、表現主義へと向かっていった。が、私には、こうした変化の流れをまだつかむことができない。例えばこの絵などは、私はボナールの色彩を思い出す。彼の別の絵はゴーギャンの色彩を思い出させることもあるし、ムンクの色彩のこともある。

 プラハ国立美術館。

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 死を死神のような人格化として描くのと、こうした日常の情景として描くのとでは、随分と深刻さが違う。もちろん、画家の演出はしっかりたっぷり。今まさに死につつある娘、あるいはついさっき死んでしまったばかりの娘のベッドのそばに立つ、老いた母親、というところだろうか。ほとんどモノトーンのなかに、ベッド脇の明かりだけが淋しく色を差している。シカネデルはチェコでは有名らしく、ポストカードなどもたくさんある看板画家なのだが、チェコはあまり英語で丁寧な解説をしてくれないので、よく分からないのが残念。

 プラハ国立美術館。

シカネデル「万霊節」

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 「死」は、シカネデルの絵の重要なテーマの一つ(だと思う)。彼の絵はこのテーマを中心に、シリーズのように連続している。現実にもまま見かける田舎の、あるいは都会のワンシーンで、死という憂いを描いている。このシーンはどうやら、死んだ娘をその墓前でしのぶ母の姿であるらしい。万霊節というのは墓に花を供えて死者のために祈るという、キリスト教のお盆。

 プラハ国立美術館。

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