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シッカートは演劇を志した後に、絵に転進。ホイッスラーに師事し、パリではドガから影響を受けて、写真をベースとした描法などを学んだ。イギリス帰国後は、ロンドンの労働者階級街で活動、彼らの都市生活をリアルに取り上げた。印象派の技法を用いる中心的画家として活躍し、「カムデン・タウン・グループ(Camden Town Group)」を結成。概ね印象派的だが、暗い、モダニズムを暗示する彼の画風は、当時のイギリス画家たちに大きな影響を与えた。ビクトリア後期の絵と言うと、ラファエル前派を延長した古典的、象徴的な絵が有名だけれど、「カムデン・タウン・グループ」あたりも、もっと観ておきたいところ。 |
後期印象派
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後期印象派 Post-Impressionism
1910年、ロンドンで開催された「マネと後期印象派」展から、その名がついた。なお、最近では「ポスト印象派」と訳す動きもある。
特定の絵画運動を指すものではない。
その特徴は多様で、統一的な様式として一括りにはできないが、概ね、印象派ほどカジュアルではなく、より主情的な表現を用いた。
代表的な画家は、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなど(狭義では、この3人を「後期印象派」と呼ぶ)。
ナイーヴ派(素朴派) Naive
美術に関する西欧の伝統的なアカデミックな理論・技術に対する無知や未熟が、最も意味深い特徴をなす、近代絵画の一様式。アンリ・ルソーを認めることから与えられた概念。19世紀末のアンデパンダン展(無審査展)に出品した画家たちに対して、評論家がそう称したことに由来。アカデミックな知識の欠如ゆえに、却って素朴な独創性が際立つのが共通の特徴。ナビ派 Les Nabis
1890年代、ゴーギャンの様式に共鳴して結成されたパリの絵画グループ。ヘブライ語で「預言者」の意味。輪郭線を重視しつつ、画面を平面的に構成し、純粋な色彩を使用することで、装飾性を強調するのが特徴。象徴主義的。|
ウォルター・リチャード・シッカート(Walter Richard Sickert)はドイツ生まれのイギリス画家。印象派が開花しなかったイギリス絵画史のなかで、19世紀から20世紀にかけての後期ビクトリア期、フランス印象派をイギリスに導入し、20世紀絵画を先駆した重要な画家。が、シッカートが有名な理由は、彼が、イギリスの犯罪史上、名だたる「切り裂きジャック」の容疑者と言われているからだろう。この絵は、イエスがラザロという男を甦らせたという聖書の主題。 |
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セラフィーヌ・ルイ(Seraphine Louis)も素朴派に括られるフランスの女流画家。彼女は、アンリ・ルソーを積極的に紹介した美術評論家、ヴィルヘルム・ウーデの家で家政婦として働き、趣味で草花を描いていたという。彼女の描く花は、画面めいいっぱいの花の束。色数は少なくて、現実の色味とは随分と違っている。私はいつも、彼女の花束は毛むくじゃらに見える。 |


