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ハンス・ギューデ(Hans Gude)は、19世紀前半のノルウェー絵画を代表する、民族派ロマン主義の画家。のちに民族派ロマン主義と呼ばれるノルウェー画家たちは、主にデュッセルドルフを中心に活動し、故国に戻ってノルウェーの自然を描いた。ギューデの絵は海や湖を描いた絵が多い。朝陽に染まる雲と、揺らめきながらそれを映し出す水面、シルエットのような舟は、まさにロマン派という感じ。 |
ロマン派
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ロマン派 Romanticism
簡素、厳格、静謐な新古典派絵画に対して、主観的な激情の表現や、現実的な社会矛盾への糾弾、などが特徴。ただし、様式上の共通点があるわけではない。
概ね、個の不調和を自覚し、形式からの解放を求めた。また、光の明暗や色彩、画題におけるドラマや心情を強調した。
新古典派に取って代わることなく、両派は相互に釣り合いを保ちながら展開した。
ギリシャ・ローマの古典古代の様式を普遍的なものとして模倣するのではなく、各国独自の歴史、文化、風土の特殊性に関心を強めた。
アメリカでは、ハドソンリバー派によるドラマティックな風景画が、ロマン派的な傾向を持つ。
ラファエル前派、象徴主義へと継承された。また、印象派にも影響を与えた。
代表的な画家は、ドラクロワ、ジェリコー、ターナー、コンスタブル、フリードリヒなど。
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ドイツ絵画史を通して見てみると、やっぱり、ビーダーマイヤー期の絵だけ、少し雰囲気が違っているような気がする。遠景右の、火事らしき煙を、煙草をふかした男が眺めやっている。他人事じゃないんだぞ、という皮肉かな。シュピッツヴェーク(前掲)の絵はどれも、光の用い方が巧み。 |
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ユリウス・シュノル・フォン・カロルスフェルト(Julius Schnorr von Carolsfeld)もナザレ派の画家。「ニーベルンゲンの歌」の壁画や、聖書の挿画などを手がけたためか、ナザレ派のなかでもポピュラーな一人。ナザレ派の多くは、バイエルン国王ルートヴィヒ1世に召還され、ローマを去ったが、その活動は、フランス新古典派の画家アングルや、イギリスのラファエル前派に、大きな影響を与えたという。 |
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ヨハン・フリードリヒ・オーファーベック(Johann Friedrich Overbeck)は、ナザレ派の代表的画家。ドレスデンを中心とする風景画とは異なる、もう一つのドイツ・ロマン派の流れが、このナザレ派。彼らは主にイタリアで、デューラーやラファエロなどの歴史画を理想と仰ぎつつ、修道院跡で修道士として隠遁生活を送りながら活動した。この絵は、イタリア(左女性)とドイツ(右女性)の芸術の結合を象徴した寓意画。北方の、ドイツらしい峻厳な自然を描いたフリードリヒらに比べると、ナザレ派の絵はいささか観念的で折衷的。が、ま、それは好みの問題。 |
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カール・フリードリヒ・レッシンク(Carl Friedrich Lessing)は、シンケルのもとで建築を学んだ後、絵を描くようになった画家。やはり風景画が多い。ドイツと言えば思い出すものの一つが、中世の古城。夕暮れのなか、深い森と緩やかな川のほとりに、ひっそりとたたずむ城。このモティーフだけで、なんとなくロマンチック。 |


