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ロンギの絵は庶民的、とされるが、庶民と言っても、彼の描いたのは貴族や中流階級、農民など様々。どうも、共和制だったヴェネツィアでは、みんなひっくるめて庶民だったらしい。イタリアとは主に古い絵画を学ぶための地となったロココ以降、ロンギのこうした風俗画は、イタリアでは新しいものだったと言われる。 |
ロココ
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ロココ Rococo
特に、太陽王ルイ14世の没後〜フランス革命前の、ルイ15世の治世に関連。バロックを継承するが、バロックのような重々しさはなく、当時の宮廷貴族に好まれた。
ロココの名称は、「ロカイユ(Rocaille)」という貝殻模様の装飾に由来する。
軽妙洒脱、自由奔放で、優美、軽快であるのが特徴。また、華やかで派手な装飾、曲線を好んだ。画題も感覚的、悦楽的なものが多い。
代表的な画家は、ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、シャルダンなど。
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ピエトロ・ロンギ(Pietro Longhi)もヴェネツィア派、ロココ期の画家。ヴェネツィアの風俗を描いた。18世紀ヴェネツィアは、すでに地中海貿易での覇権も衰え、一年の大半をカーニバルで過ごす歓楽の都だったとか。ロンギが好んで取り上げたのは、仮面舞踏会や賭博場など、日常の情景。これが日常というのが、18世紀ヴェネツィアらしい、のかな。主題に反して、作ったところのあまりない、さっぱりとした絵を描いた。どことなく風刺的でもある。 |
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カッリエーラの絵は、パステル特有のタッチのせいか、女性ならではの感性のせいか、それともモデルが主に女性や子供であるせいか、とても柔らかく優しい。「ヴェネツィア絵画展」には彼女の油彩画もあったけど、何と言うか、フツーの絵だった。パステル画家として名を馳せたというのは、別に、パステルばかり使って描いていたからではなく、そこに画家の本領を発揮したからなのだろう。 |
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ロザルバ・カッリエーラ(Rosalba Carriera)はヴェネツィア派、ロココ期の女流画家。フランスのモーリス・カンタン・ド・ラ・トゥールと並ぶパステル肖像画家として有名。この画家のパステル画、「ヴェネツィア絵画展」にも来ていたが、後日、画像をサーチしても見つからなかった(サーチの仕方が悪いのかも知れないけど)。有名な絵はウェブ上でも簡単に見つかるが、ウェブ上の絵なんて美術館の絵のほんの一部。そうでない絵にも秀逸なものは多い。見逃したら損。やっぱり絵は、条件が許す限り美術館まで観に行ったほうがいい。 |
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どんな分野でもそうかも知れないが、画家の家系には画家が多い。環境のせいか、遺伝子のせいか、世襲のせいか、……。このルイ=ジョセフ・ワトー(Louis-Joseph Watteau)は、ワトーの甥に当たる。美の女神ヴィーナスが我が子キューピッドを叱っている図。でも、花冠かぶって、花束で打っているのが、ロココらしい。 |



