北方ルネサンス

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北方ルネサンス Northern Renaissance

 15〜16世紀、アルプス以北の、ドイツ、ネーデルラントを中心としたルネサンス。
 
 北ヨーロッパにおけるゴシック美術の伝統が、イタリア・ルネサンスの技術および哲学から影響を受け、ルネサンスとして独自の展開を見せた。

 正確な自然観察にもとづいた、精巧で細密な写実描写が最大の特徴。もともと、ファン・アイクに始まる、油彩画による細密描写の伝統があったため。
 イタリア・ルネサンスのような解剖学、線遠近法の研究には、さほど関心を示さない。この点、ゴシック美術の影響を明確に保持している。

 また、のちの宗教改革へとつながるヒューマニズムの影響から、宗教を画題とした人間精神の描写、さらに宗教から離れた画題も好んだ。人間の心理描写や寓意など、人間そのものに対する関心が強い。
 これも、イタリア・ルネサンスが古典古代の価値の復興を目指したのと対照的。 

 代表的な画家は、デューラー、ボス、ブリューゲル、ホルバインなど。

※ 以上は、美術史の書籍やサイトの解説から、チマルトフが自分用にメモしておいたものを、まとめたものです。
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 クラナッハはこのテーマを何枚も描いている。「愚かな老人」というタイトルの場合もある。若いクラナッハ美人と明らかに年老いた男とのツーショット。娘は着飾っていて、老人のほうは裕福そうな衣装。二人とも顔や身体をやや前面に向ける形で抱き合っている。金目当ての若い美人に手玉に取られた老人の愚かさを描いているんだろうか。私としてはどちらも愚かに思えるのだが。

 ドイツ、デュッセルドルフ、クンストパラスト美術館(Museum Kunstpalast)。

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 クラナッハの独特の官能美が最も現われているのが、ヴィーナス像だと言われる。暗い背景に浮かび上がる裸体。古典美から外れたプロポーション。恥じらいなく、すっくと立ち、かすかに笑っているような表情。ほんの小さな絵なのだが、説明しがたいエロチックさはあまりに強烈で、シュテーデル美術館のなかで最も印象に残っている絵。

 ドイツ、シュテーデル美術館。

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 ルーカス・クラナッハ(Lucas Cranach the Elder)は、ドイツ・ルネサンスの画家。この時期の例に漏れず神話や聖書を題材にした作品が多いが、彼の描く登場人物の女性像は、撫肩でウエストのくびれた、ほっそりとした体形で、眼が心持ち釣り上がった妖艶な美人。ちなみに私が日常、最も口にする画家の名は、このクラナッハ。買い物などに出かけるごとに、つい「行って来らーなハ」と言ってしまう。

 ドイツ、ケルン、ワルラフ=リヒャルツ美術館。

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 父の模作を続けた長男ピーテルだが、実は幼くして父を失っている。偉大な画家、だが自身の記憶は曖昧な父親像からの影響というのは、心理的にいろいろ想像するものがある。で、全然関係ないのかも知れないが、彼の宗教画には不気味な雰囲気があって、暗く燃え上がる火の描写は、父にはない独特なもの。付いた渾名は「地獄のブリューゲル」。この絵は、冥王神ハデスが豊穣の女神デメテルの娘ペルセポネを花嫁に略奪するという、ギリシャ神話のテーマ。

 マドリード、プラド美術館。

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 ピーテル・ブリューゲル(子)(Pieter Bruegel the younger)は、ピーテル・ブリューゲルの同名の長男。彼には父ブリューゲルの絵の模写や模作が多いらしく、フランドル農民の生活や諺などが主要なテーマ。私には、父ブリューゲルの絵とあんまり見分けがつかない。

 個人蔵。

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