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これも、教科書などによく載っている絵。こういう絵に触れると、やっぱりブリューゲルにはイタリア的なところがないな、と感じる。バベルの塔は旧約聖書に出てくる塔。子供の頃、私はこの絵を見て、神さまには絶対に逆らうまい、と思ったっけ。で、今まで運命にはほとんど逆らわずに生きてきた。 |
北方ルネサンス
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北方ルネサンス Northern Renaissance
北ヨーロッパにおけるゴシック美術の伝統が、イタリア・ルネサンスの技術および哲学から影響を受け、ルネサンスとして独自の展開を見せた。
正確な自然観察にもとづいた、精巧で細密な写実描写が最大の特徴。もともと、ファン・アイクに始まる、油彩画による細密描写の伝統があったため。
イタリア・ルネサンスのような解剖学、線遠近法の研究には、さほど関心を示さない。この点、ゴシック美術の影響を明確に保持している。
また、のちの宗教改革へとつながるヒューマニズムの影響から、宗教を画題とした人間精神の描写、さらに宗教から離れた画題も好んだ。人間の心理描写や寓意など、人間そのものに対する関心が強い。
これも、イタリア・ルネサンスが古典古代の価値の復興を目指したのと対照的。
代表的な画家は、デューラー、ボス、ブリューゲル、ホルバインなど。
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農民の生活を題材とした絵を数多く描いたブリューゲルは、「農民画家ブリューゲル」とも呼ばれるほど。農民生活に入り込んでいなければ描けないほどの親近感がある一方、農民生活に埋没していればこうは描けまいと思わせる風刺眼も感じさせる。この絵は怠惰と飽食を風刺したもの。僧侶や兵士、農民の、何という情けない姿。でもこういう体形の人って、そこらへんにうじゃうじゃ見かける。 |
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外国では子が父と同じ名であることがよくある。で、私はブリューゲルやクラーナハ、ホルバインなど、古い画家一家の各人をどうも混同してしまって、誰が誰やらこんがらかることしばしば。ピーテル・ブリューゲル(Pieter Brueghel the Elder)は、北方ルネサンスの巨匠とされる画家で、教科書に出てくるブリューゲルというのは大抵この人。眼線の高い鳥瞰的な風景画は、いかにもフランドルらしい。 |
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ヨアヒム・パティニール(Joachim Patinier)はフランドルの歴史画家。風景画の創始者と言われる。彼が背景に描く風景は、山あり、川あり、海あり、野あり、街ありの、世界のエレメントを凝縮したパノラマで、いわゆる「世界風景画」。近景から遠景まで緻密に描写されているにも関わらず、全体としてはいかにも非現実的な、あり得ない奇景。 |
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デューラーはヴェネツィアに赴き、イタリア・ルネサンスに触れて、その作品とともに芸術家の高い地位にもショックを受けたという。当時ドイツでは、芸術家は職人の一種だったとか。この自画像は、キリストの姿を模して描かれたもの。芸術家としての自負が現われている。ちなみに、画家自身を単独で描く、最初の自画像を描いたのは、デューラーなのだそう。 |


