フォーヴィズム

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フォーヴィズム(野獣派) Fauvism

 20世紀初頭のフランスの絵画運動。

 後期印象派の純粋原色表現から影響を受けた画家たちが、1905年、パリのサロン・ドートンヌに出展した一群の作品に対して、ある批評家が「野獣(フォーヴ)の檻」と揶揄したことから、その名がついた。
 原色を多用した強烈な色彩と、荒々しい奔放な筆触が特徴。

 フォルムよりも色彩を重んじ、色彩はフォルムに従属するものではなく、画家の主観的な感覚を表現するためのものだ、という考えから、色彩の独自の表現力を強調した。
 実際に眼に映る色彩ではなく、画家の主観が感じる色彩を、調和的、統一的ながらも自由に使用した。

 色彩を、ルネサンス以降の再現的、写実的手段から解放し、色彩そのものを直接の表現手段とすることで、絵画の自律性の確立に寄与した。
 画家の内面を強烈な色彩で表現する手法は、表現主義に影響を与えた。

 代表的な画家は、マティス、ドラン、ヴラマンク、マルケ、デュフィ、ドンゲンなど。

※ 以上は、美術史の書籍やサイトの解説から、チマルトフが自分用にメモしておいたものを、まとめたものです。
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ヴラマンク「雪景色」

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 モーリス・ド・ヴラマンク(Maurice de Vlaminck)はフランスの画家。佐伯祐三に「アカデミズムめ!」と説教したことで有名。ほとんど独学で絵を習得し、野獣派の運動に参加。が、最も彼らしい絵は、野獣派を越えてたどり着いた、動感あふれる黒と白の世界。この、これぞヴラマンク! という絵は、ウェブではあまり見つからないので、彼の企画展があれば必ず行く。アートサイクロぺディアには、「私が用いたコバルトとバーミリオンもろとも、エコール・デ・ボザール(国立美術学校)を焼き払ってしまいたい」という彼の言葉がある。彼自身、野獣派の頃の絵が気に食わなかったのだろう。

 個人蔵。

 * 画像は後日、削除致します。

 鎌倉の大谷記念美術館の「ヴラマンク展」、お勧めです。数は少ないですが、名品が展示されていて、美術館の雰囲気もとてもよいです。
 画像はこちらから
 
 マルケの絵は、他の野獣派の画家に比べると、野獣派と呼ぶのを躊躇するくらい穏やかな雰囲気。淡くくすんだ色彩と、単純化された簡潔な構図は、どこか清純で、詩情ある画風となっている。マルケもマチスと同じく、モローに師事した。
 
 アメリカ、ノートン・シモン美術館(Norton Simon Museum)。

マルケ「ナポリ湾」

 画像はこちらから
 
 音楽家のコレルリとカルッリ、クープランとプーランクの名前をつい混同してしまうように、私は画家のマルクとマルケとマッケの名前もつい混同してしまう。もちろん絵は全然違う。アルベール・マルケ(Albert Marquet)はフランス、フォーヴィズムの画家。3人のなかで一番親しみやすい絵を描く。
 
 ロシア、サンクトペテルブルク、エルミタージュ美術館。
 画像はこちらから
 
 ドンゲンの女性像は官能的で退廃的、という評価をよく眼にする。確かに露骨で粗野な格好の女性が多い。それを野獣派らしい、原始的な、どぎつい色彩で塗ってある。ある人々には、淫らな印象を与えるのかも知れない。でも、私は可愛らしいと思う。エロティックというより、コケティッシュ。野獣派の運動は10年ほどで終息し、画家たちの画風はその後大きく変化していったけど、ドンゲンの画風はほとんど変わらなかったように思う。
 
 ロシア、サンクトペテルブルク、エルミタージュ美術館。
 画像はこちらから(11 DONGEN, Kees Van “Trinidad Fernandez”をクリック)
 
 ドンゲンの絵は、野獣派らしい斬新な、鮮烈な色彩が使われている。が、くどい色使いではない。かなり色味を抑えてあって、濁らず、全体にとてもバランスが取れている。他方、人物のフォルムがとても単純で、この単純な人物のほかにはほとんど何も描かれていない。背景すらない。そのせいか、ドンゲンの絵は色彩本位に見える。
 
 イラン、テヘラン現代美術館(Tehran Museum of Contemporary Art)。

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