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アール・ヌーヴォーの特徴の一つに、植物的な流れるような曲線模様というのがある。植物的と言うか、ずばり植物そのもの、特に花がモティーフの場合も多い。花というのは、それ自体装飾的だし、花に飾られた美女というのは、それこそ、匂うような美しさなのだろう。 |
アール・ヌーヴォー
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アール・ヌーヴォー Art Nouveau
パリの同名の画廊の名に由来する。アール・ヌーヴォーとは、「新しい美術」を意味するフランス語。
イギリスのアート・アンド・クラフト(美術工芸)運動に根差している。
全体として、エレガントで装飾的な造形様式で、植物をイメージする有機的な形体と、流動的な曲線による複雑な細部模様が特徴。また、アシンメトリーな平面的な構図を好んだ。
代表的な画家は、ミュシャ、ビアズリー、クリムトなど。
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ウジェーヌ・グラッセ(Eugene Grasset)もスイス生まれのデザイナー。パリの華やかな、いわゆるベル・エポック(良き時代)に、特にポスターのデザインで活躍した。モダンで流麗な装飾性は、アール・ヌーヴォーの代名詞、ミュシャにも影響を与えたという。「硫酸魔(振られた腹癒せに硫酸をぶっかけようとしている女)」とかいうリトグラフが有名。 |
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スタンランは、当時勃興しつつあった都市の労働者階級の生活も、よく描いている。この洗濯女というのも、つまりは働く女。最下層の貧困には、アルコール中毒や虐待、近親相姦、幼児殺し、等々、山ほどの問題も伴っていたはずだが、そうしたことを含めて、新時代の息吹のようなものを見ていたのだろう。実際、告発的にではなしにこうしたテーマを取り上げた絵には、かなりモダンなムードがある。 |
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ポスター画家として人気の高かったスタンラン。彼が活躍したのは、印刷技術の発展を背景に、美術の大衆化が進んだ時代。が、だからと言って、大衆に人気があった画家の絵が、イコール、大衆に迎合したチープな絵、ということにはならない。逆に、見向きもされない絵だから高尚な絵、ということでもないわけで、だからまあ、絵を商品として扱わないで済む立場なら、描く側は好きに描き、観る側も好きに観ればいい。 |




