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和音が耳に心地よく響くと決まっているように、眼に心地よい形象、構図、色彩などなどが、多分あるのだと思う。だから美というものについては、多少の偏差はあるにせよ、人間が本来持っているスタンダードが、案外存在するのかも知れない。いわゆる現代芸術ではない古典美が分かりやすいのは、美のスタンダードに素直に則った、画家おのおのの造形美が表現されているからなのだろう。 |
ハドソンリバー派
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ハドソンリバー派 Hudson River School
自然風景を対象とした、アメリカ絵画の独自の最初の運動。初期にはハドソン川流域を好んで描いたことから、その名がついた。
開拓前夜の北アメリカ西部の、手付かずの大自然を、霧や陽光の要素を用いて、荘厳でロマンティックに描いた。
代表的な画家は、トマス・コール、ビアシュタット、フレデリック・エドウィン・チャーチなど。
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ジョージ・イネス(George Inness)はアメリカの風景画家。トーナリズムの代表的な画家として名を見かけるのが、ホイッスラーとこのイネス。彼は最初、アメリカのロマン主義的な風景画派、ハドソンリバー派から、次いでフランス・バルビゾン派から影響を受けて、詩情ある風景を描き続け、晩年には暗い、幻想的な精神風景へと到達した。ハドソンリバー派、バルビゾン派、トーナリズム、という叙情的風景の流れで考えると、トーナリズムの傾向が理解しやすいかも。 |
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ジヌー(Regis-Francois Gignoux)はハドソンリバー派の画家。やはりアメリカの大自然を描いている。インディアン・サマーというのは、秋も終わりに近く、冬がもうそこまでという時節に、ふとやって来る、暖かい日和のこと。晩夏と訳されるけれど、実際は小春日和といった意味合い。あー、日本の晩夏はまだ残暑。冴えた大気の秋が待ち遠しい。 |
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メアリー・メレン(Mary Mellen)はレーンに師事した女流画家。やはり海景画を描く。主題が同じ上に、画風もかなりレーンに似ている。女性が男性画家に師事して、同じような絵を描くって、ちょっと物足りない。もっと冒険して欲しい、って思ってしまう。 |
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フィッツ・ヒュー・レーン(Fitz Hugh Lane)はハドソンリバー派の海景画家。この人は足が不自由だったので、ヨーロッパまで勉強に行かず、画題もニューイングランドの海岸に限られている。オランダ海景画を思わせる低い水平線と、光と大気の効果が、詩的な印象を作り出している。が、イラストレーター出身のせいか、よく見るとやや漫画っぽいところもある。 |



