ラファエル前派

[ リスト | 詳細 ]

ラファエル前派 Pre-Raphaelitism

 19世紀後半のイギリスの絵画運動。

 1848年、ウィリアム・ホルマン・ハント、ミレイ、ロセッティらが「ラファエル前派兄弟同盟」を結成したことが発端。
 当時のイギリス画壇(ロイヤル・アカデミー)で支配的だった、ラファエロの絵画を模範とする慣習を退け、ラファエロ以前の素朴で誠実な絵画表現に理想を見出し、それへの回帰を主張した。
 
 神話や聖書、アーサー王伝説などの中世史、イギリス詩や文学などの主題を、正確で細密に描くのが特徴。
 アカデミーの様式に反対したラファエル前派だが、難解な画題を写実的ながらも、耽美的、理想主義的に、ロマンティックな演出をもって描く点は、実質上、アカデミズムと同じもの。両派は絵画上の特徴を共有し、ヴィクトリア朝後期の絵画の主流を形成した。
  
 神話や文学を耽美的、幻想的に描く絵画理念は、アート・アンド・クラフト運動や象徴主義に影響を与えた。

 代表的な画家は、ミレイ、ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハント、バーン=ジョーンズなど。

※ 以上は、美術史の書籍やサイトの解説から、チマルトフが自分用にメモしておいたものを、まとめたものです。
記事検索
検索

全5ページ

[1] [2] [3] [4] [5]

[ 前のページ | 次のページ ]

イメージ 1

 ジョージアナ・マクドナルド(Georgina Macdonald)はバーン=ジョーンズの妻。絵も描いたらしいが、詳しいことは知らない。ロセッティがウィリアム・モリスの妻ジェーンに横恋慕したのは有名だが、モリスはモリスで、バーン=ジョーンズの妻ジョージアナに横恋慕している。ミレイはラスキンの妻エフィに横恋慕しているし……、ラファエル前派の関係はややこしい。

 ロンドン、テート・ギャラリー。

イメージ 1

 ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(前掲)の描く女性は、どれも同じような顔をしている。しゃくれた、ごつい男顔、狭い額、受け口気味の顎、間の開いた両眼、厚ぼったい肉感的な唇、モジャッとした多すぎる髪の毛。彼女らはロセッティのファム・ファタル(宿命の女)であり、モデルたちの生身さを超えた、永遠の女性美を体現したプロトタイプ(祖型)。なんという露骨な女性讃美。でも彼の人物は、アカデミーにおける技術習得を怠ったためか、どれもデッサンに難がある。

 アメリカ、デラウェア美術館(Delaware Art Museum)。

イメージ 1

 ロセッティから強い影響を受けたバーン=ジョーンズの描く女性は、ロセッティの女性像の特徴を受け継いでいる。画家になるために神学を捨て、オックスフォードを去るが、かつて聖職者を志した彼の美意識は、次第に、現実(物質主義)からの回避と、過去(精神主義)への追想に向かう。名声を追求せず、ひたすら理想を求めて描き続けたが、黄金時代的な彼の絵は、意に反して国際的な名声を得た。マーリンはアーサー王伝説に登場する魔法使い。湖の乙女に魔法をかけられて、閉じ込められてしまう。

 イギリス、レディ・レヴァー美術館(Lady Lever Art Gallery)。

イメージ 1

 根強い人気のラファエル前派。エドワード・バーン=ジョーンズ(前掲)は、その典型的画風を示すと言われる。彼の絵は神話やイギリス詩・文学を主題とし、説教臭さはないが現実味もない。平面的な、奥行きのない画面に、平明な光が照らされ、細部にまで装飾的な要素が多用されて、それらが平等に細密に描かれている。つまり彼の絵は、絵画自体の形式美が表現されているわけ。良く言えば端正で穏健、悪く言えばメリハリがなく面白味に欠ける。

 イギリス、ワイトウィック・マナー(Wightwick Manor)。

イメージ 1

 ジョン・エヴァレット・ミレイ(前掲)の絵は、物語画や人物画がほとんどで、どれも生粋のイギリス人画家の絵、という感じ。が、純粋な風景画も少しだけある。この絵も、イギリスらしいカントリーサイドの雰囲気が出ていて、いい感じ。

 個人蔵。

全5ページ

[1] [2] [3] [4] [5]

[ 前のページ | 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事