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エドヴァルト・ムンク(前掲)は、ノルウェーの画家のなかでも、表現主義の画家のなかでも、かなり特異な存在。ムンクの傑作と呼ばれる作品のほとんどは、若い時期に描かれたものだが、彼のテーマである生と死は、晩年に到るまで一貫している。国立西洋美術館で開催されている「ムンク展」、充実していてお勧め。この絵も来ている。モデルの女性は、ムンク22歳のときに恋に落ちた人妻だとか。 |
表現派
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表現主義 Expressionism
印象派に対する反動から。芸術家は、主体の内へと入る対象の印象(impression)を再現するのではなく、主体自身の内面を外へと表現(expression)すべきだ、という主張に立つ。
絵画では、荒々しい色彩や筆致による激しい感情表現が特徴。
狭義では、「ブリュッケ」や「青騎士」など、ドイツ表現主義の絵画運動を指す。この場合、フランスにおける表現主義的運動は、「フォーヴィズム」として対置される。
その主情的表現は、象徴主義、フォーヴィズム、キュビズムなどに影響を与えた。
代表的な画家は、カンディンスキー、キルヒナー、フランツ・マルクなど。
ブリュッケ Die Brücke
20世紀初頭、ドレスデンで活動した表現主義グループ。ブリュッケは、未来の芸術への架け橋を願う、「橋」の意味。強烈な感情、暴力のイメージを表現するのが特徴。ドイツ表現主義の運動のきっかけとなった。参考新即物主義 Neue Sachlichkeit
1920年代にドイツで展開された表現主義の運動。人間の主観を重視する従来の表現主義に対して、客観(Sachlichkeit)を重視した。社会に対する皮肉で批判的な、リアルな表現が特徴。参考|
絵というのは、まず絵を描く側のものであって、感動やイメージを表出するためにせよ、内面のバランスを取るためにせよ、あるいは単に己の技を突き詰めるためだけにせよ、そうだと思う。私自身はそういう絵に、面白みを感じる。まず絵を観る側のものとして描かれると、例えば、奇をてらう絵や、褒められたい絵が、できあがるように思う。 |
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ストリンドベリの絵の動感は、彼自身の内面の動揺や混乱の暗喩なのだという。率直な構図、好き勝手な色調、塗りたくっただけのような筆致などは、独特のムードを醸し、忘れがたい印象を残す。近代以降の、写真と見紛う絵の隣に、ストリンドベリの絵があっても、彼の絵のほうが優れている、と思う人はいると思う。そういうところに、絵画表現の可能性というものを感じる。 |
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アウグスト・ストリンドベリ(August Strindberg)はスウェーデンの戯曲家。イプセンと並ぶ、近代スカンジナビア戯曲の代表的存在だが、私はまだ読んだことがない。彼は絵も描いている。日本にもたまに来る。彼の描くのは、故郷ストックホルムに程近い風景。絶え間なく形を変える波があり、空がある。そこにワン・ポイントのアクセントがある。 |
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ベックマンは、絡み合う男女や身繕いする女の、しどけない姿を、よく描いている。フォルムはデフォルメされているし、それほど露骨な描写もないのだけれど、それが逆に、肉欲的な雰囲気を醸している。彼は神話や神智学を考察し、あらゆる主題において、精神世界を視覚化しようとしたという。晩年はアメリカに渡り、アメリカのモダニズムに影響を与えた。 |


