マニエリスム

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マニエリスム Mannierism

 16世紀後半、イタリアを中心にヨーロッパで支配的だった、盛期ルネサンス以降の美術様式。

 盛期ルネサンスの巨匠、ラファエロやミケランジェロなどの美術を完成された理想と見なして、それに傾倒し、その手法=マニエラ(maniera)を反復、模倣したことに由来する。
 
 盛期ルネサンス美術における自然と理想との均衡が崩れ、極度の技巧性、作為性が目立つのが特徴。
 例えば、遠近法を誇張した歪んだ構図、難解な空間表現、複雑なポーズを取る、曲がりくねり引き伸ばされた人物表現、過度に様式化された演劇的な演出、冷たく鮮やかな非合理的な色彩、など。

 当時の社会的混乱による精神的不安を反映しているとされる。

 代表的な画家は、ティントレット、ポントルモ、パルミジャニーノ、エル=グレコなど。

※ 以上は、美術史の書籍やサイトの解説から、チマルトフが自分用にメモしておいたものを、まとめたものです。
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グレコ「トレド眺望」

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 人生半ばにドレドに移り住んだグレコが唯一残した風景画。が、影を帯び、光を含んだ暗寒色のトレドの街は、グレコの作風そのまま。この霊妙なトレドは、実景とは随分と異なるところがあるというから、むしろグレコの心象風景なのかも知れない。19世紀に印象派らによって再評価されたというのも、うなずける。

 ニューヨーク、メトロポリタン美術館。

グレコ「キリスト」

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 グレコの様式化された人物像の特徴と言えば、流れくねる長身の人体だが、この顔かたちも、特徴の一つのように思う。対象を真っ直ぐに見つめる、達観したような穏やかな表情。グレコの描く表情が、長いこと頭から離れなかった時期があった。この表情をだけ見ていると、グレコがいつの時代の画家なのか、分からなくなることがある。

 プラハ国立美術館。

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 エル・グレコ(El Greco)はスペインで活動したマニエリスム期最後の画家。「エル・グレコ(ギリシア人の意)」はクレタ島出身である彼の通称で、本名はドメニコス・テオトコプーロス。グレコの絵は、マニエリスムの特徴の域を出ていないのに、やけに現代的。全体に暗い、奥行きのない画面に立つ人物は、嵐のような空に溶け込むように揺れていて、不可思議な青白い光を帯びている。

 マドリッド、プラド美術館。

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 解説によれば、モラレスは生涯のほとんどをポルトガルの国境近くの古都、バダホスで活動し、当時のスペイン宮廷絵画からの影響をあまり受けなかった、とある。宗教画にしては庶民的な感じがするのは、宮廷文化から遠ざかっていたせいかな。それでもスペイン絵画の伝統とされる精神性は滲み出ている。むしろ彼のような画家が、そうした伝統を先駆したのかも知れない。

 スペイン、バレンシア、総大司教美術館(Museo del Pariarca)。

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 ルイス・デ・モラレス(Luis de Morales)はスペイン、マニエリスム期の画家。聖書を主題とした宗教画、特にキリストの受難を描いた画家として、「聖なる画家(El Divino)」と呼ばれたという。その引き伸ばされた人体表現は、エル・グレコに先立つらしいが、暗い背景のなかに光を帯びた人物が浮かび上がる明暗対比、やぼったく見えなくもない、村娘のような聖母の描写などは、バロックにも通じている。

 マドリッド、プラド美術館。

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