マニエリスム

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マニエリスム Mannierism

 16世紀後半、イタリアを中心にヨーロッパで支配的だった、盛期ルネサンス以降の美術様式。

 盛期ルネサンスの巨匠、ラファエロやミケランジェロなどの美術を完成された理想と見なして、それに傾倒し、その手法=マニエラ(maniera)を反復、模倣したことに由来する。
 
 盛期ルネサンス美術における自然と理想との均衡が崩れ、極度の技巧性、作為性が目立つのが特徴。
 例えば、遠近法を誇張した歪んだ構図、難解な空間表現、複雑なポーズを取る、曲がりくねり引き伸ばされた人物表現、過度に様式化された演劇的な演出、冷たく鮮やかな非合理的な色彩、など。

 当時の社会的混乱による精神的不安を反映しているとされる。

 代表的な画家は、ティントレット、ポントルモ、パルミジャニーノ、エル=グレコなど。

※ 以上は、美術史の書籍やサイトの解説から、チマルトフが自分用にメモしておいたものを、まとめたものです。
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 よく絵本に見るような、花や果物に顔を描いたものは特に違和感がないのに、花や果物で絵を描いたものがグロテスクなのは、なぜだろう(私の場合)。こういうだまし絵の類を観るときは、普通の絵を観るときとは別の脳みそを使ってしまうらしく、展示にだまし絵が混ざっていると、へとへとに疲れてしまう(これも私の場合)。ちなみにこの絵のモデルは、変人王で有名なルドルフ2世。

 ストックホルム、スコークロステル城(Skoklosters Slott)。

アルチンボルド「春」

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 ジュゼッペ・アルチンボルド(Giuseppe Arcimboldo)もイタリア、マニエリスム期の画家。野菜や果物、植物などをパズルのように組み合わせた奇態な肖像画で有名。当時は著名な宮廷画家だったらしいが、死後忘れられ、シュルレアリズムの画家らによって再発見された。この絵の人物は花で構成されている。シュルレアリストがいかにも好みそうな、珍奇な表現。凄いと言えば凄いし、変と言えば変。

 パリ、ルーブル美術館。

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 生涯の大半をローマで過ごしたピオンボ。肖像画に長け、かのラファエロの夭逝以降は、敵なしの肖像画家として活躍。この時期の美術史に登場する歴史的事件として、1527年のローマ略奪(神聖ローマ帝国軍による教皇国ローマでの略奪)があり、これによってローマの画家たちはイタリア中に散り散りに去っていったなか、彼はなおローマにとどまって制作した。そんな彼の、評価の高い肖像画は、どれも陰鬱な雰囲気のものばかり。

 ローマ、ドーリア・パンフィーリ美術館(Galeria Doria-Pamphili)。

ピオンボ「ピエタ」

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 セバスティアーノ・デル・ピオンボ(Sebastiano del Piombo)もイタリア、マニエリスム期の画家。ローマで活躍し、ミケランジェロから影響を受けたという彼の絵は、確かにミケランジェロ的な男性的威厳があるのだが、ヴェネツィア派に特徴的な溢れるような色使いのせいで、全体になんとなくマニッシュな印象。

 イタリア、ビテルボ市立美術館(Museo Civico, Viterbo)。

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 ピエタというのは、磔刑の後、十字架から降ろされた死せるキリストと、彼を抱く聖母マリアを描いた聖母子像のこと。多くの画家が描いたテーマだけれど、フィオレンティーノの場合、土気色をしているキリストの屍が、いかにも人間の死体という感じ。それを、マニエリスムにありがちの、大袈裟な身振りで嘆く聖母。却って、悲しそうに見えない。

 パリ、ルーブル美術館。

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