マニエリスム

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マニエリスム Mannierism

 16世紀後半、イタリアを中心にヨーロッパで支配的だった、盛期ルネサンス以降の美術様式。

 盛期ルネサンスの巨匠、ラファエロやミケランジェロなどの美術を完成された理想と見なして、それに傾倒し、その手法=マニエラ(maniera)を反復、模倣したことに由来する。
 
 盛期ルネサンス美術における自然と理想との均衡が崩れ、極度の技巧性、作為性が目立つのが特徴。
 例えば、遠近法を誇張した歪んだ構図、難解な空間表現、複雑なポーズを取る、曲がりくねり引き伸ばされた人物表現、過度に様式化された演劇的な演出、冷たく鮮やかな非合理的な色彩、など。

 当時の社会的混乱による精神的不安を反映しているとされる。

 代表的な画家は、ティントレット、ポントルモ、パルミジャニーノ、エル=グレコなど。

※ 以上は、美術史の書籍やサイトの解説から、チマルトフが自分用にメモしておいたものを、まとめたものです。
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 身籠った聖母マリアが従姉のエリザベツを訪問する、有名な聖書のシーン。このときエリザベツもまた身籠っていて、後に洗礼者ヨハネを産んだ。母となることを喜び合うはずのこのシーン、ポントルモが手がけるとこうなる。おのれの運命を諦めたような母たちと、それには無関心そうな無表情の女たち。マエストロらしい卓越した描写なのに、不気味にシュールで、現実的、人間的なものはむしろ、画面が醸し出す憂鬱な気分のほう。

 フィレンツェ、サン・ミケーレ聖堂(San Michele)。

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 ポントルモ(Pontormo)もイタリア、マニエリスム期の代表的な画家。ミケランジェロやドイツのデューラーから影響を受けたという彼の絵は、古典美の厳格さの継承と、それから外れた技巧とがない合わさっている。マニエリスムの絵は概ねそうだが、ポントルモの絵も、引き伸ばされた人体やカラフルすぎる色彩などに、自由な伸びやかさよりも作為性が多く感じられる。画家たちの主知的で鬱屈的な時代だったんだろうか。

 ロサンゼルス、ゲッティ美術館(J. Paul Getty Museum)。

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 聖書よりも神話に興味を持っていた私は、コレッジョというのは、ゼウスが眼をつけた美女たちのもとに訪れたシーンをよく描いた画家、というイメージを、長いこと引きずっていた。実際そうなのだが、一方で、彼は聖母子も同じくらいよく描いている。聖母の表情や仕種は盛期ルネサンス的な気品にあふれるが、授乳という行為のせいか人間的で、柔らかく、親しみやすい。

 ブダペスト国立美術館。

コレッジョ「ダナエ」

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 コレッジョ(Correggio)はイタリア、マニエリスム期の巨匠。マニエリスムというのは、イタリア・ルネサンス後期の様式で、ニョ〜ンと不自然に引き伸ばされた、デフォルメされた人体表現が目立つ。が、誇張というのはどんな表現においても表現者の特権で、この時代の絵、なかなか妖怪めいていて興味深い。コレッジョはまだまだ盛期ルネサンス的で、うねりくねる曲線がほどよく艶かしい。

 ローマ、ボルゲーゼ美術館。

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 ハンス・フォン・アーヘン(Hans von Aachen)もドイツの画家。神話画が多い。芸術家のパトロンとして有名な、ルドルフ2世の宮廷画家として、プラハで活動した。この絵は、「最高の美女へ」と贈られた黄金のリンゴをめぐって争う、3人の女神を描いたシーン(多分)。審判のパリスに、各女神が賄賂を贈り、結果、美女ヘレネの強奪、トロイア戦争となった。

 ボストン美術館。

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