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モンステッドお得意の、海や湖、川などの水景。渋い色彩のものもあるが、ピチピチとした明るい色彩のものも多い。彼は一時期、フランスの画家ブーグローのアトリエでも絵を学んだ、とある。ブーグローもそうだが、この頃の写実絵画は、伝統的な描写に、印象派から大いに感化されたテーマや、光溢れる色彩を使っている。ちょっと眩しい気もするけれど、これはこれでいー感じ。 |
写実派
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写実派 Realism
対象の美醜に関わらず、現実をありのままに表現するのが特徴。
率直な主題を、理想化せずに、また形式論に追従せずに描いた。また、現実に対する関心から、農民や労働者の像、身近な風景などをモティーフとした。
社会的背景に、産業革命による物質生活や自然科学の進歩、資本主義社会の成熟、それらの反面として、労働・社会問題の深刻化、などがある。
現実に対する姿勢は、印象派に影響を与えた。
代表的な画家は、コロー、ミレーなど。
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ペダー・モンステッド(Peder Mønsted)はデンマークの風景画家。デンマーク画家としては比較的多くの絵にアクセスできるので、多分、著名な画家なのだろう。この人の描くのは、生粋の風景。ヨーロッパじゅうのみならず、中東や北アフリカまで旅をしたらしい。記録というには絵画的な、だが正統的な写実で、その各地のシーンを絵のなかにとどめている。 |
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ヴィゴ・ヨハンセン(Viggo Johansen)もデンマーク、スケーエン派の画家。アカデミーの同期、ミカエル・アンカーに連れられてスケーエンに赴き、そこでアンナ・アンカーの従姉妹と結婚、夏ごとにスケーエンを訪れたという。自分が選んだ道の途上で誰かに出会い、さらなる道が開ける、というのは、美術史なんかではドラマチックなエピソードとして語られることがままあるが、本当は、いつでも、誰にでも起こり得ることだ。 |
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ラオリツ・トゥクセン(Laurits Tuxen)もデンマークの画家。スケーエンにも訪れている。海兵隊士官だった父親の影響から、初期には海景画家を目指した、とあるが、実際には彼の絵は、身近な人物たちの日常を描いた絵のほうが多い。それにしても、北欧や東欧の絵のサイトは、自国語でしか書かれていない場合が多いので、お手上げ。 |
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当時のデンマーク画家の例に漏れず、アンカーもまたアカデミーで堅実な画法を学びはしたが、素朴なスケーエンでの画題のせいだろうか、彼の絵には飾ったところがない。地元の漁師の生活を描いた絵は、リアリスティックで、漁師たちの無骨な自然性をよく表現している。 |




