バロック

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バロック Baroque

 16世紀末〜18世紀初頭に、ヨーロッパで主流だった美術様式の総称。

 バロックの名称は、「歪んだ真珠」を意味するバロッコ(Barocco)に由来する。伝統や精神性への回帰として、カトリック教会から奨励された。
 調和と均衡の理想美を目指すルネサンスの様式に対して、ドラマティックな迫真性、ダイナミックな動感が特徴。

 ルネサンスの理想美やマニエリスムの人工的な誇張美に対する反動はあるが、基本的に盛期ルネサンスの伝統を継承している。
 一方で、主題、様式とも、現実への関心が高まった。また、より率直で、より自然主義的、主情主義的な表現を好んだ。
 光の効果を駆使した、劇的な明暗対比も特徴の一つ。

 代表的な画家は、カラヴァッジオ、ルーベンス、レンブラント、フェルメール、ベラスケス、プッサンなど。

※ 以上は、美術史の書籍やサイトの解説から、チマルトフが自分用にメモしたものを、まとめたものです。

オランダ・バロック
 市民階級を買い手とする絵画市場が発展し、絵画が市民文化として定着したのを背景に、教会や貴族を買い手とする従来の肖像画、歴史画とは別に、風景画、風俗画、静物画などの画種が分岐、独立した。全体として質実な主題、画風。
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 ウェヌス(=ヴィーナス)が半神半獣(山羊の脚をしている)のサテュロスと一緒に描かれている絵は、結構見かける。が、ウェヌスのサテュロスに絡んだ神話を、私は聞いたことがない。愛欲の女神ウェヌスに好色な遊び人サテュロスは、いかにも似つかわしいので、神話には関係なく、画家たちが想像力から勝手に一緒に描いたのかも知れない。

 フィレンツェ、ウフィツィ美術館。

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 宗教画に登場する人物の仕種や表情の自然さが、こうした風俗画ではストレートに現われる。気取らないテーマ、気取らないモデルのせいで、画家の闊達な筆遣いが余計に生きている。西洋では豆料理が頻繁に出てくるらしい。煮物のほか、豆のスープ、豆のサラダ、メイン料理などのアクセントにも豆が放り込んである。

 ローマ、コロンナ美術館(Galleria Colonna)

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 アンニーバレ・カラッチ(Annibale Carracci)は、初期イタリア・バロック様式の確立者。このように美術書などで解説されるのは、徹底的な写実や劇的な明暗対比によってその後のバロック絵画の方向に大きな影響を与えた、同じくイタリア・バロックの画家カラヴァッジョに対する特徴づけなのだろう。それまでのマニエリスムの奇抜な技巧を捨て、躍動感あふれる自然主義に則った古典美を復権させたカラッチは、イタリア・バロックの端緒を開いた。

 イギリス、ケンブリッジ大学フィッツウィリアム美術館(Fitzwilliam Museum)。

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 アゴスティーノ・カラッチは、カラッチ一族のなかでは傑出していた弟アンニーバレと一緒に工房を営んでいた。アゴスティーノの作品は版画や素描が多いのだが、役割分担のようなものがあったのかも知れない。実際、工房で門下生を教育していたのは、主に彼だったらしい。

 ニューヨーク、メトロポリタン美術館。

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 アゴスティーノ・カラッチ(Agostino Carracci)はイタリアの画家。カラッチの家系は有名な画家一族で、イタリア・バロックを代表するアンニーバレ・カラッチは彼の兄に当たる。私が最も印象に残っているのは、彼の春画めいた版画シリーズ。彼は神話や文学のカップリングを借りて、同種の様々な(ときに無茶な)体位の、性器も露骨な情交シーンを描いている。古くはヌードは、神話画・宗教画の形を取らなければ描けなかったというが、そうした形を取りさえすれば、こういうシーンも描けたわけ(?)。


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