バロック

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バロック Baroque

 16世紀末〜18世紀初頭に、ヨーロッパで主流だった美術様式の総称。

 バロックの名称は、「歪んだ真珠」を意味するバロッコ(Barocco)に由来する。伝統や精神性への回帰として、カトリック教会から奨励された。
 調和と均衡の理想美を目指すルネサンスの様式に対して、ドラマティックな迫真性、ダイナミックな動感が特徴。

 ルネサンスの理想美やマニエリスムの人工的な誇張美に対する反動はあるが、基本的に盛期ルネサンスの伝統を継承している。
 一方で、主題、様式とも、現実への関心が高まった。また、より率直で、より自然主義的、主情主義的な表現を好んだ。
 光の効果を駆使した、劇的な明暗対比も特徴の一つ。

 代表的な画家は、カラヴァッジオ、ルーベンス、レンブラント、フェルメール、ベラスケス、プッサンなど。

※ 以上は、美術史の書籍やサイトの解説から、チマルトフが自分用にメモしたものを、まとめたものです。

オランダ・バロック
 市民階級を買い手とする絵画市場が発展し、絵画が市民文化として定着したのを背景に、教会や貴族を買い手とする従来の肖像画、歴史画とは別に、風景画、風俗画、静物画などの画種が分岐、独立した。全体として質実な主題、画風。
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 カラヴァッジョの、ドラマチックな明暗対比によって演出された写実描写から、大きな影響を受けたというイタリアのナポリ派。リベーラは若くしてナポリに渡り、その地で客死したため、ナポリ派に数えられる画家なのだが、やはり彼の絵には、故国スペインの庶民的な雰囲気が強い。聖書や神話を題材とした絵でも、その人物は人間臭い。若い女性より、老人を描いた絵のほうが、なぜか印象に残ったりする。

 マドリッド、プラド美術館。

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 暖色の光に照らし出された暗闇の人物たち、という、リベーラに典型的な自然主義的な描写。一見、男が赤ん坊を抱いているように見えるが、これは37歳にして髭が生えてきた、マグダレーナ・ヴェントゥーラという実在の女性なのだとか。禿げた額やゴツい手など、乳房以外は男そのものな特異な女性が漂わせる、不思議な母性。ちなみに、そばに立つ男は彼女の夫。

 スペイン、トレド、タベラ病院(Hospital de Tavera)。

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 ホセ・デ・リベーラ(Jusepe de Ribera)もスペインの画家。イタリア、ナポリで活躍し、カラヴァッジョから影響を受けた、劇的な明暗対比による宗教画を多く描いた。この絵は彼の代表作で、奇形の足の他にもいくつか肉体的な障害を持っているように見える、貧しい少年が、手に杖とともに、神の慈愛において施しを与えよと書かれた紙片を握っている。つまり敬虔なカトリック教徒に向けた絵らしいのだが、長杖を銃のように堂々と抱えた少年の、あけすけな笑顔には、困難をものともしない不屈な精神が感じられる。

 パリ、ルーブル美術館。

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 私は昔、静物画とは動物画の反対のものだと思っていた。“アニュス・デイ(神の仔羊)”というのは、世界の罪を一身に負う救世主、イエスを象徴する存在。闇のなかに、積もったばかりの無垢な雪のように柔らかに浮かび上がる、神に捧げられた仔羊。仔羊は手足を縛られ、そこが祭壇なのかどうかは定かではないのだが、従順に横たわっている。シンプルでインパクトのある、厳かな絵。

 マドリッド、プラド美術館。

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 古典的なスペインの絵は、カトリックの国らしく宗教画が多いのだが、その宗教というテーマを、スペイン独特の自然主義的な、平明なリアリズムで表現する。ので、宗教画なのに、庶民を描いた人物画・風俗画のように見えることがままある。スルバランも、そうしたリアリズムに則って、イタリアの画家カラヴァッジョから影響を受けた、激しい明暗対比を用いて描いた。が、スルバランの絵はカラヴァッジョのように劇的ではなく、むしろ静謐な雰囲気。なお、アッシジのフランチェスコはイタリアの守護聖人。

 ミュンヘン、アルテ・ピナコテーク。


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