バロック

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バロック Baroque

 16世紀末〜18世紀初頭に、ヨーロッパで主流だった美術様式の総称。

 バロックの名称は、「歪んだ真珠」を意味するバロッコ(Barocco)に由来する。伝統や精神性への回帰として、カトリック教会から奨励された。
 調和と均衡の理想美を目指すルネサンスの様式に対して、ドラマティックな迫真性、ダイナミックな動感が特徴。

 ルネサンスの理想美やマニエリスムの人工的な誇張美に対する反動はあるが、基本的に盛期ルネサンスの伝統を継承している。
 一方で、主題、様式とも、現実への関心が高まった。また、より率直で、より自然主義的、主情主義的な表現を好んだ。
 光の効果を駆使した、劇的な明暗対比も特徴の一つ。

 代表的な画家は、カラヴァッジオ、ルーベンス、レンブラント、フェルメール、ベラスケス、プッサンなど。

※ 以上は、美術史の書籍やサイトの解説から、チマルトフが自分用にメモしたものを、まとめたものです。

オランダ・バロック
 市民階級を買い手とする絵画市場が発展し、絵画が市民文化として定着したのを背景に、教会や貴族を買い手とする従来の肖像画、歴史画とは別に、風景画、風俗画、静物画などの画種が分岐、独立した。全体として質実な主題、画風。
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 フランシスコ・デ・スルバラン(Francisco de Zurbaran)はスペイン・バロック期の代表的画家。教会や修道院のための宗教画を描いた。彼の描く聖人たちは、気取らない、庶民のような雰囲気がある。この絵も、あどけない少女が刺繍の手を休めて、ふと宙を見上げている。手を重ね、祈っているように見えなくもないが、この女の子を聖母と特定できる聖人特有のアイテムはない。スルバランは晩年、時代遅れの画家として忘れられていったが、年老いた聖母を描いたスキャンダラスなカラヴァッジョに比べたら、インパクトは薄かったのかも、とエルミタージュ展でこの絵を観て思ったっけ。

 サンクトペテルブルク、エルミタージュ美術館。

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 ベラスケスの唯一現存する裸婦画。厳格なカトリック教国だったスペインでは、後年、「裸のマハ」を描いたゴヤが異端審問にかけられたとおり、ヌードは禁断の絵。この絵はベラスケスがスペイン王宮を離れて、イタリアに滞在していた際に、愛人をモデルに描かれたものと言われる。このエピソードで私は、寡黙で謹直で、貴族的なイメージのベラスケスだが、彼の描く人物が人間臭いということは、彼自身もまた人間臭かったわけだ、と感じたっけ。

 ロンドン、ナショナル・ギャラリー。

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 ベラスケスの絵が、二世紀も後の近代の画家マネに絶賛されたのは、有名な話。それは、視覚に訴える独特の写実描写によるという。ベラスケスの、オッ、と感じる絵は大抵、背景がない。大気や光の濃薄によって人物の存在感は浮かび上がる。そしてその人物は、概ね乱暴なくらい素早く単純な筆致によって描かれている。眼が自然と向うのは、幾分丁寧に筆を入れられた、人物の顔。省くところは省く大胆さ、描くところは描き込める卓越さ。やっぱり巨匠は巨匠だけある。

 個人蔵。

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 ディエゴ・ベラスケス(Diego Velazquez)はご存知、スペイン・バロック絵画の巨匠。宮廷画家として成功した彼の絵には、王家を初めとする宮廷の人々の肖像が多い。この絵は宮廷に養われていた小人症の矮人を描いたもの。ベラスケスはこうした小人や道化をよく描いたが、それらはみな、宗教画の聖人たちに負けない厳かな精神性を醸し、毅然としていて頼もしい。そこに、画家の人間的な眼差しが感じられもする。

 マドリッド、プラド美術館。

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 ローザの風景は岩がちで、荒野といった感じ。そこに羊飼いや船乗り、兵士、山賊なんかがいる。神話や聖書の人物がいることもある。この手の主題は、クロード・ロランもよく描いているが、ロランの晴朗な風景画に比べると、荒涼としていて、なんとも侘しい。こうした「サブライム」は18世紀、特にイギリスで人気を博した。クマエのシビュラ(巫女の総称)というのは、アポロン神に求愛され、砂の数と同じだけの寿命を贈られたデイフォーブのこと。彼女はアポロンを拒絶したため、陰険な彼に仕返しされ、永遠の若さを与えてもらえずに、ヨイヨイ婆あとなって諸国をさまよいながら予言してまわった。

 ロンドン、ウォレス・コレクション。


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