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アカデミズムという表現には、高踏的とか講壇的とかいうような、「象牙の塔」という含意を付して用いられる場合が多い。絵画に限らず、科学についてもそう。が、私は、アカデミズムというのは、そう悪い意味ばかりではないと思う。「机上の空論」ならぬ「机上の空画」に陥らなければ、卓越した技術によって表現される絵画空間というのは、ただもう、うっとりとさせられる。 |
アカデミズム
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アカデミズム Academism
アカデミーとは、正規の美術教育や技術習得を目的とする美術学校のこと。美術界に対する権威も付与されていた。
1664年、フランスで王立絵画彫刻アカデミーが創立され、美術学校と公式の展覧会を支配するようになった。18世紀、この例にならってヨーロッパ各国にアカデミーが生まれた。
「アカデミズム」は主に、19世紀半ば、その伝統を墨守した保守的傾向を指す。
新古典派の伝統にもとづいて、高度に完成された様式、特に滑らかな仕上げにより、歴史や神話の主題を道徳的に表現するのが特徴。
同時に、新しい市民社会の趣味に対応したため、浅薄で卑俗な一面も現われるようになり、新古典派の様式、内容は形骸化しつつ残存することとなった。
代表的な画家は、ジェローム、カバネル、ブーグローなど。
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フェルディナン・エイルブート(Ferdinand Heilbuth)はフランスの画家。川や湖でのボート遊びや、ガーデン・パーティのような主題が多い。印象派の時代、陽の光に輝く戸外で、楽しげに集う人々を描いた絵は、印象派以外の画家によるものでも、とても明るく陽光に満ちて、臨場感も増している。この絵も「エルミタージュ美術館展」に来ていたもの。 |
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ヨンゲが描くのは、上流階級の美しい女性たちの日常の情景。美しい女性というのはそれだけで絵になると、男性画家たちが口を揃えて言うけれど、私も最近、そう思うようになってきた。男性が絵になりにくいのは、なんでだろう。髭とか脛毛とかが生えてるからだろうか。単純に、女性のほうが線が滑らかだからだろうか。 |
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私は普段、Artcyclopediaという検索エンジンを使って絵をサーフィンしているんだけれど、ヒットしない画家もたくさんいる。と言って、必ずしもその画家が、他の画家に比べて見劣りするというわけではない。ギュスターヴ・ド・ヨンゲ(Gustave de Jonghe)はベルギーの風俗画家。「大エルミタージュ美術館展」に来ていた。この画家も、検索ではヒットしなかった。 |
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聞くところによると、ロシアの女性は、若い頃にはどんなにスレンダーでも、子供を産んでからは、ビア樽のように太ってしまうのだという。ハラモフの描くような美しい少女たちも、いずれはそうなってしまうのかな、と、つい思ってしまう。ちょっと虚しい。 |



