象徴派

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象徴主義 Symbolism

 19世紀後半、フランスを中心に起こった、反写実主義を特徴とする美術運動。

 詩界における「象徴主義宣言」を起点とする文芸運動に由来する。背景に、近代的合理主義に反対したユング、フロイトなどの哲学思想がある。
 眼に見えない内的世界や、現実を離れた暗示的な象徴世界を、具象化し再現するのが特徴。

 神話や宗教における神秘的感情、内的な思考、魂、夢、精神や観念、普遍的な理念などを主題とし、それらを現実世界に存在するものの姿を借りて、装飾的、夢幻的に描いた。それにより、人間の存在や運命に関する苦悩、精神の優越性などを表現した。

 内面世界を描く姿勢は、表現主義などに影響を与えた。
 
 代表的な画家は、モロー、ルドン、シャヴァンヌなど。

※ 以上は、美術史の書籍やサイトの解説から、チマルトフが自分用にメモしておいたものを、まとめたものです。
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 ジョルジュ・ラコンブ(Georges Lacombe)もナビ派の画家の一人。セリュジェらに出会い、ナビ派に参加、夏ごとにブルターニュで絵を描く一方、彫刻家としても活動した。彫刻家であるせいかどうかは分からないが、彼の画風はモダンな絵本のようで、かなりプリミティブ。と言っても、ナビ派自体、プリミティブを目指したゴーギャンから影響を受けた画派なので、その点でラコンブが浮いているというわけではない。
 
 アメリカ、ノートン・サイモン美術館。

ドニ「黄色い猫」

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 大抵の画家がそうなのかも知れないが、ドニは圧倒的に女性を多く描いている。この絵のように、日常に取材した母子像も多い。彼の他の絵との関連で見れば、それらは聖母子を象徴したものかも知れない。けれども、ドニの日常の母子像では、女性たちは必ず微笑んでいる。それが、ドニ自身の聖母子像とも、同じナビ派だったボナールやヴュイヤールが歩んだ親密派の流れの母子像とも異なる、不思議な空気を付与している。

 個人蔵。

ドニ「踊る娘たち」

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 ドニの絵を観ていると私は、退屈というわけではないのに、やたらに眠たくなる。これはドニの、春眠暁を覚えず的な、生暖かい、曖昧な色彩のせいのように思う。ちなみに、同じモティーフを同じパターンで繰り返すと、リズムが出るし、象徴性も生まれる。なので、同じような娘たちが輪舞する絵を、象徴主義の画家はよく描いている。

 個人蔵。

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 モーリス・ドニ(Maurice Denis)もフランス、ナビ派の画家。反自然主義的なのに、正統的古典的な雰囲気を感じさせるのは、取り上げられる宗教的なテーマのせいだろうか。ナビ派の中心的存在だったドニだが、彼の画風は、次第にナビ派を離れていってからのものが印象的。乱舞する輪郭線と、その間を埋める中間色の色面は、白昼夢的な幻想性を帯びていて、芥子の花畑で眠り込んでしまうような心地。

 フランス、サン=ジェルマン=アン=レイ、プリウレ(モーリス・ドニ)美術館(Musee du Priure)。

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 ランソンの絵はモダンで、装飾的とは言ってもケバさがないので、今日でも人気があるかと思いきや、あまり見かけることがない。ところで西洋人のジャポニズム感覚というのは、ちょっと不可解なところがある。この絵は、構図が日本的なのかな、それとも植生がそうなのかな。あまり日本的に見えないのは、色彩のせいかな。

 個人蔵。


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