象徴派

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象徴主義 Symbolism

 19世紀後半、フランスを中心に起こった、反写実主義を特徴とする美術運動。

 詩界における「象徴主義宣言」を起点とする文芸運動に由来する。背景に、近代的合理主義に反対したユング、フロイトなどの哲学思想がある。
 眼に見えない内的世界や、現実を離れた暗示的な象徴世界を、具象化し再現するのが特徴。

 神話や宗教における神秘的感情、内的な思考、魂、夢、精神や観念、普遍的な理念などを主題とし、それらを現実世界に存在するものの姿を借りて、装飾的、夢幻的に描いた。それにより、人間の存在や運命に関する苦悩、精神の優越性などを表現した。

 内面世界を描く姿勢は、表現主義などに影響を与えた。
 
 代表的な画家は、モロー、ルドン、シャヴァンヌなど。

※ 以上は、美術史の書籍やサイトの解説から、チマルトフが自分用にメモしておいたものを、まとめたものです。
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 ポール・ランソン(Paul Ranson)もフランス、ナビ派の画家。この絵は日本にある、結構印象的な絵。植物をモティーフとした装飾的なランソンの絵は、どうも私にはアール・ヌーヴォーを思い出させる。ナビ派の画家たちは装飾美術も手がけたので、私のイメージもあながち的外れではないのだろうが、彼の赤の使い方なんかを見ると、セリュジェとともに最もナビ派らしい画家なのかも知れない。

 東京、国立西洋美術館。

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 この絵は来日した際にナマで観た。踊る人物たち(と樹木)のあいだを縫ってスキーヤーのように走る大胆な縦の線こそが、実は踊っているという力強い構図。意外に渋い色調のナビ派の絵のなかにあって、色彩は画家本位のものだというナビ派の教義を実践しまくりの鮮烈な色彩。特に好みの絵ではないのだが、インパクトありすぎ。

 サンクトペテルブルク、エルミタージュ美術館。

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 ケル=グザヴィエ・ルーセル(Ker-Xavier Roussel)もフランス、ナビ派の画家。ヘブライ語で「預言者」を意味するナビ派(Les Nabis)は、ゴーギャンから影響を受けた絵画グループ。後に親密派と呼ばれるボナールやヴュイヤールらは趣が異なるのだが、彼らメンバーは概ね宗教的、神秘的なイメージを好んだ。ルーセルは、どぎついくらいの明るい色彩で、神話のテーマを描いた画家で、ちょっと珍しい。

 サンクトペテルブルク、エルミタージュ美術館。

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 ボナールもそうだが、ジャポニズムから強い影響を受けたというナビ派の絵には、大胆にばっさりと切断された構図が多い。ヴュイヤールの場合は特にそうで、何が画面の中心要素なのか分からないことがままある。が、ばっさり構図はモティーフを誇張し、チラリ見の印象を強調し、独特の調和や躍動感を生み、期待や不安などの感覚を起こす。まあ、画家はそんなこと考えずに描いているのかも知れないが、とにかく、なんだか面白い。

 ワシントンDC、国立美術館。

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 ヴュイヤールの絵は室内の情景を扱ったものがほとんどで、そこには人物がいるのだが、その人物の形態も色彩も室内風景に曖昧に埋もれてしまっていて、重きが置かれていないことが多い。だから、この絵のように人物に重きが置かれ、くっきりと描かれているのは、珍しいと思う。ヴュイヤールは青が好きだったのだろうか。人物は青系の服を着ていることが多かったような気がする。

 フランス、グルノーブル美術館(Mussee de Grenoble)。


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