象徴派

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象徴主義 Symbolism

 19世紀後半、フランスを中心に起こった、反写実主義を特徴とする美術運動。

 詩界における「象徴主義宣言」を起点とする文芸運動に由来する。背景に、近代的合理主義に反対したユング、フロイトなどの哲学思想がある。
 眼に見えない内的世界や、現実を離れた暗示的な象徴世界を、具象化し再現するのが特徴。

 神話や宗教における神秘的感情、内的な思考、魂、夢、精神や観念、普遍的な理念などを主題とし、それらを現実世界に存在するものの姿を借りて、装飾的、夢幻的に描いた。それにより、人間の存在や運命に関する苦悩、精神の優越性などを表現した。

 内面世界を描く姿勢は、表現主義などに影響を与えた。
 
 代表的な画家は、モロー、ルドン、シャヴァンヌなど。

※ 以上は、美術史の書籍やサイトの解説から、チマルトフが自分用にメモしておいたものを、まとめたものです。
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 ウワディスワフ・ポドコウィンスキ(Wladyslaw Podkowinski)はポーランドの画家。この画家の名はほとんど聞かないが、この絵だけはやたらと見かける。解説によれば、パリで印象派から影響を受けた彼は、ポーランド印象派の先駆けとなったが、彼自身は象徴主義へと向かった。この性向は結核という病によるところが大きく、実際彼は29歳の若さで死去している。この絵は展示中、彼自身がナイフでずたずたに切り裂いたという、エピソード付きの絵。

 ポーランド、クラクフ国立美術館。

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 フランス貴族の旧家だったヌンク一家は、普仏戦争の際にベルギーに亡命。以後、博学な父親が、絵を含めてヌンクを教育したという。ヌンク自身も、教養が広く感受性の鋭い人だったのだと思う。ヌンクの絵には現実世界とは別の、不思議な神秘性、幻想性が漂うのだが、それはそこに、人間の存在を感じないせいかも知れない。

 所蔵不明(調べていない)。

ヌンク「黒鳥」

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 ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンク(William Degouve de Nuncques)はベルギーの画家。ベルギー絵画というと、私はちょっと奇妙で、気色の悪い絵を想像する。その根をたどると、ブリューゲルやルーベンスなどのフランドル絵画。実直なアプローチのオランダ絵画とは随分と雰囲気が異なる。ヌンクは夜の絵をよく描いたが、彼の夜はまったき闇ではなく、木の間の向こうにぼんやりと早朝の光を感じさせるものが多い。

 所蔵不明(調べていない)。

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 水を飲もうと湖に首を伸ばす羊が、なんだか印象的。こういう鮮やかでない色調もいい。これは、セガンティーニが国際的な評価を得た最初のもの。荘厳な自然を描いた彼の絵には象徴的な含意があり、それが聖母のような人物の姿で絵に登場することもしばしば。それは、自然そのものが神性を持つからのように思う。自然の神性を感じることができないなら、人類が自然と共存するのも難しいかも知れない。セガンティーニは私のなかで、作品を観尽くしたい画家10人に、多分入る。サン・モリッツにも一度は行ってみたい。

 スイス、サン・モリッツ、セガンティーニ美術館。

セガンティーニ「死」

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 セガンティーニは早くに母を亡くし、父に置き去りにされ、家出を繰り返して感化院に入れられて、それでも絵に出会ったことで、人生を見出すことのできた人。が、アルプスの山岳に閉じこもったのは、汚れた社会を嫌悪していたからだろう。この絵は、美しく無慈悲な自然と共生して生きる人々の生と死を描こうとした彼の、晩年(と言っても享年41歳)の三連画「生」、「自然」、「死」の一つ。喪服の女性たちが棺を馬橇に乗せている。アルプスの画家と呼ばれる彼だが、彼の絵でアルプスは常に、空の下、遠景一面に描かれている。

 スイス、サン・モリッツ、セガンティーニ美術館(Segantini Museum)。


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