象徴派

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象徴主義 Symbolism

 19世紀後半、フランスを中心に起こった、反写実主義を特徴とする美術運動。

 詩界における「象徴主義宣言」を起点とする文芸運動に由来する。背景に、近代的合理主義に反対したユング、フロイトなどの哲学思想がある。
 眼に見えない内的世界や、現実を離れた暗示的な象徴世界を、具象化し再現するのが特徴。

 神話や宗教における神秘的感情、内的な思考、魂、夢、精神や観念、普遍的な理念などを主題とし、それらを現実世界に存在するものの姿を借りて、装飾的、夢幻的に描いた。それにより、人間の存在や運命に関する苦悩、精神の優越性などを表現した。

 内面世界を描く姿勢は、表現主義などに影響を与えた。
 
 代表的な画家は、モロー、ルドン、シャヴァンヌなど。

※ 以上は、美術史の書籍やサイトの解説から、チマルトフが自分用にメモしておいたものを、まとめたものです。
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 ジョヴァンニ・セガンティーニ(Giovanni Segantini)はイタリアの画家。アルプス山麓に生まれ、生涯にわたってアルプスの山々を描いた。清浄な光の輝きを表現するのに、純粋色を併置する、いわゆる点描による色彩分割の手法を用いた彼の絵は、高原特有の抜けるような空の青が印象的。が、彼の点描は、点というよりも細長い線条。筆は方向を持って、刺繍のようにくまなく画面を覆い、現実を幻想に置き換えたような、濃密な空間を作り出している。

 個人蔵。

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 アルベルト・ヴェルティ(Albert Welti)もスイスの画家。ベックリンから影響を受けたという彼は、夢をモティーフとした、いかにも幻想的な絵を描いた。どこかで聞いた名前だと思ったら、彼はかの文豪ヘルマン・ヘッセの親友。ヘッセはヴェルティ亡き後、ベルン郊外の画家の別荘へと移り、そこで暮らしたとか。

 スイス、バーゼル美術館。

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 エッガー=リエンツは第一次大戦に画家として従軍、死体が人形のようにパラレルに折り重なった戦争画を多く残している。この絵は第一次大戦ではなく、1809年のチロルでの反乱(=アノ・ノイン、Anno Neun、9年の意)を取り上げたもの。フランス・ナポレオンと講和したバイエルンによる支配に抵抗し、農民らが蜂起。指導者だったアンドレアス・ホーファーは、今もチロルだけでなくオーストリアの英雄として称えられているという。

 ウィーン、オーストリア絵画館。

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 アルビン・エッガー=リエンツ(Albin Egger-Lienz)もオーストリアの画家。リエンツは東チロルに位置する彼の生まれ故郷の町。フランスではミレーに感化されたという彼は、農民画家として名が知られている。世紀末ウィーン芸術も結構幅が広い。が、言葉もなく黙々と作業する男たちには、やはり絵の形を取った画家の内声を感じる。同じパターンのモニュメンタルな群像を描くことでモティーフの持つ象徴性を喚起する、彼が強く影響を受けたホドラーに倣った手法だろう。農民画家と言っても、いろいろあるもんだ。

 ウィーン、レオポルト美術館(Leopold Museum)。

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 私は、淫靡で情念的なクリムトの絵は概ね引いてしまうのだが、クリムトの風景画は好き。彼の風景画は、風景と言うよりも情景。クリムトっぽく装飾的なのに、他とは随分とムードが違う。挑発的でないからかな。幻想的で引き込まれそうな、静寂のなか水や樹木の声が聞こえてきそうな、そんな感じ。

 ウィーン、オーストリア絵画館(Österreichische Galerie)。


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