前立腺癌との闘病日記

父親と癌の闘い、そして看病の記録

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点滴はずれる

2,3日たってご飯が食べれるようになった。
吐き気がなくなり、痛みもおさまるとだいぶ食欲が出てきたらしい。
まだ元気な時の10分の1ほども食べれてはいないが、自分の口から
栄養をとれるようになったので、本日の8時頃、ようやく点滴がとれた。

本人はかなり頑張る様子だ。
本当にこう強くいてくれるとこっちもうれしいものだ。
足はまだ全然動かないが、両脇を私と兄が支えて立つまねをする。
全体重を私と兄が支えているので、父親の力では全然立てていないのだが
満足気な顔をしていた。

このまま数値が上がらず…リハビリをして足が動くようになってくれればいいが…。
後は父親の生命力にかけるしかない。
とにかく点滴がはずれたことはかなりうれしい。

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饒舌な父親

仕事が終わるとすぐに病院に向かった。
病室に入ると、ちょうど病室内で用をたした後だったようだ。
ただ、全く尿が出ていないらしい。
管を突っ込んでいるのだが、私が見ても分かるぐらい
ほとんど出ていないようだ。

あまりにも気持ち悪いのか父親が看護師に告げたのだが、
お腹をさわるとかなり固くなっているらしい。
明らかに膀胱がパンパンな状態だったのだ。
すぐに先生を呼び、そして突っ込んでいた管自体が詰まっていたことが判明。
再度太い管を突っ込む処置が取られたのだが、その間私はずっと外で待たされていた。

娘に見られたくない…という恥じらいがあるということは
まだ元気な証拠だ。苦しくてどうしようもなければ
「ちょっと出といて。」
なんて言葉は出ないはずだ。

それから20分後ぐらいに、ようやく噴き出すように尿が出たらしく
私が病室内へ呼び戻された。
これまでぐったりしていた父親が、尿を出し終えた瞬間
さっぱりとした様子でかなりまくりたてて話している。

これには私も驚いた。
実は父親の膀胱からは一度に800mlもの尿が出たらしい。
一般男性で我慢の限界といわれる程度でも500mlだそうだ。
尿が出てすっきりすると人がかわったように元気になった父親。

これで食欲が復活し、物が食べれるようになれば
どこかおいしいお店に食べに連れていってあげたい…そう思う一日である。

連絡つかず

仕事から帰り、片付けや夕食の準備等でなかなか母親に連絡ができず
8時半過ぎにようやく電話をしてみた。
実は、洗い物中に落としてもいないのにお皿が割れたのだ。
そのお皿の寿命だったのか…いつもと同じような力で洗っていたはずなのに
パリン…と真っ二つに割れてしまった。

縁起が悪いというか、なんだか胸騒ぎがする。

お風呂から出たら8時半…母親の携帯に電話をしてみる。
マナーモードになっているようだ。

疲れてすでに寝ているのかもしれない。
そうであって欲しい…そう思いながら母親からの連絡を待つ。
こんなことなら今日病院に行けばよかった、と後悔した。
明日は父親がウトウトとしていたとしても絶対にいこう。

1日ぶりの父親

会社が終わるとすぐに病院に向かった。
病室に入ると、父親は起き上がった状態でウトウトとしていた。
薬の影響で眠気がかなり強いらしい。
逆に気持ち悪さと痛さをとってくれるからいいのだが…
私がいた間はほとんど目をつぶっていた。
ただ、耳はちゃんと働いているらしいので、たまに私の言葉に相槌をうってくる。

起き上がった状態になっていたのは、寝たままだと圧迫されて
あちこちが痛いからだそうだ。
先生がおっしゃったように3日経ったが、症状は一昨日とほとんど変わらず…
足のしびれもなくならないらしい。先生の話では、脊髄がやられてしまっているため
足のしびれはもうこのままとれないかもしれない…とのことだった。

もうすぐ家に帰れるのかな、と少しでも期待していた私だったので
今日の父親の姿はかなりショックだった。
入院前より楽になったということだが、自分では動けず顔もむくみ
目をあけることがほとんどなく朦朧とした感じだった。

1時間ほど父親の病室であーだこーだと普通におしゃべりした後、
明日の仕事もあるので兄が来るのを待たずに病室を後にした。
車で帰ろうとした時、病院の出入り口でちょうど兄の車とすれ違い
「もう帰るけん。」
と一言挨拶して帰ることにした。


帰宅し夕御飯の支度をしていた頃、兄が帰ってきた。
帰るやいなや
「病室に入ったらびっくりしたわ。」
とすごい勢いで話し出した。
私は何を言ってるのか分からなかった。
「病室が血だらけでないか。」
とまくしたてるように言う兄。私が病室を出て、兄が病室に入るまでの間
多分5分〜10分ぐらいしかたっていないだろう。
一体なぜ?

「血吐いたん?」
と思わず取り乱したように兄に聞き返す私。

話を聞くと、尿をとるために突っ込んでいる管の辺りから
ずっと出血していたらしいのだ。
1時間ぐらい病室にいたのに、なぜ私は気付かなかったのだろう?
…とても情けなかった。

これが原因で病状が悪化しなければいいと切実に思う今日である。

母親とのメール

入院時に先生が「薬を投与するので3日間様子見てみましょう。」とおっしゃった。
昨日行った時もウトウトしていたので、「3日後になる火曜日に行くよ。」と母に告げた。
今日のお昼、母親にメールで父親の状態を確認する。

「昨日とあまり変わりなし」

との返事が返ってきた。
おそらく一日中ウトウトしている状態なのだろう。
とりあえず今日は病院に行かず、母親からのメール報告を待つことにした。

明日の父親の状態が楽しみなような、怖いようなそんな気分だ。

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