☆06三社大祭シリーズ

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http://blogs.yahoo.co.jp/chinabluepeugeot/40624739.html のつづきです。
(前の記事を読まなくてもわかるようにしておきます。・・・できるかぎり。)


2006年 8月2日 21時00分 青森県八戸市 市役所前


夜間運行が終了し、私は屯所に戻りました。

すぐに門付けが始まりました。

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私は若い人達のみの班で門付けに行きました。

他の山車組の方々ともすれ違い「ご苦労様でーす」とお互いに声をかけあいます。

本当に八戸の人になった気分になります。



夜間運行が終わったあとの大通り。

みろく横丁がにぎわっていました。
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ここは観光客が集まるところです。

きっと日本中の人が集まっているのでしょう。




さて、屯所に帰ると、今日も大きな鍋が用意されていました。

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婦人部の方が作ってくれたのでしょう。

豆腐が入った、とろみスープが出てきました。

ありがとうございます。^^

とてもおいしかったです。
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さて、しばらくすると会長さんから話が始まりました。

一通り連絡事項があったあと、門付けの話がありました。


「・・・さて、門付けの集計の結果ですが、今のところ○○万です。

 去年は今の時点で○○万でしたから、かなり下回っています。」


深刻な空気が流れました。


「大変とは思いますが、明日、明後日頑張って3桁はいけるようにしてください。

 今皆さんが食べているものも門付けのお金から出ています。

 今年は太鼓が破れてしまい修理代に30万かかっています。

 ある山車組さんでは、赤字になり、一人10万ずつ出し合ったところも出ています。

 来年もお祭りを出すためにも皆さん頑張ってください・・・。」



皆一様に固い表情になりました。
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一緒に門付けに行ったRさんが話していました。

「以前はね、市民の人が門付けのご祝儀をたくさん入れてくれていたんですよ。

 だからもうあちこち音頭だらけでした。

 でも最近はご祝儀の額も減ってしまったんですよ・・・。」


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長引く不況で、一般市民の方々もたくさんご祝儀を出す余裕がなくなったのかもしれません。

このお祭りを支えていくのは本当に大変だと思います。

しかしこんな立派なお祭りを280年も続けて、伝統を受け継いできた八戸はすごい町だと思います。

毎年、こんな巨大な山車を市民で作れる町は他にありません。

八戸三社大祭は本当に誇りあるお祭りだと思います。

だから、お祭りのために力をもう少し貸してほしい・・・そう思いました。





さて、話が終わるといつもどおりお食事会&飲み会の開始です。

イメージ 7

私は最初は鍛冶町の女性の方々とお話していました。

お酒も回ってきます。



・・・このあたりで自分の言葉がおかしいことに気が付きました。


イントネーションが違う。


かなり長いこと八戸弁を聞いていたため、つられてきたようです。

自分の言葉が標準語のイントネーションではなくなっていることに気が付きました。

八戸弁そっくりに喋れるのならいいのですが、完全にマネできないので恥ずかしい・・・。

あせって直そうとしたのですが、なかなか直りません。

仕方なくそのままで話してしまったのですが、

かなり驚いた出来事でした。(滝汗)




言葉を直そうと頑張っていると、鍛冶町のMMさんからキーホルダーをいただきました。

イメージ 8

鍛冶町の半纏に書かれている「四の字崩し」の紋のキーホルダーです。

イメージ 9

MMさんの手作りだそうです。こんなものが作れるなんてすごいですね。

とても嬉しかったです。*^^*



それと、この場に8月1日に誕生日を迎えた砂屋セイアーさんがいたので

誕生日プレゼントを渡しました。

すると鍛冶町の皆さんがセイアーさんに「ハッピーバースデー」を歌い始めました。

本当に仲がいい、良い山車組だと思いました。




さて、その後は製作部の方々と飲んでいたのですが、

色々な話を聞くことが出来ました。


鍛冶町の集会所は屯所です。

屯所とは消防団の集まる場所です。

昔からの屯所なので、火消しに使われた道具がそのまま残っています。


まずはこれ。
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『鳶口[とびぐち]』というそうです。

江戸の頃の消防は、火事が起こると、家を壊して消防をする『破壊消防』でした。

家を壊して他の家に燃え移るのを防いだんですね。

『鳶口』は家を壊すときに使った道具の一つだそうです。

家を壊す道具は他にも「かけや」「さすまた」「ながとび」などがあったそうです。




そして火消しにはおなじみの纏[まとい]もあります。

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私「纏って何に使ったんですか?」

Tさん「これはですね、火事が起こったとき、纏を立てて

    『ここから先は燃やさないぞ』という目印だったんですよ。」


私「そうだったんですね。」


Tさん「ちなみに纏には意味があります。纏の一番上に白い玉がありますね。

    あれはケシの実なんですよ。ケシの実で「消す」っていう意味があるんです。」

イメージ 12

私「へええ・・・。」


Tさん「そしてケシの実の下にはカゴがありますね。あれは団員の強い結束を表すものなんです。」

私「そうなんですか。意味があるんですね! ・・・あ、ちなみにカゴの下のヒラヒラはなんですか?」

イメージ 13

Sさん「馬簾[ばれん]ね。」

Tさん「あれはですね。纏を持っている人が焼け死なないように、皆が水をかけたんですよ。

    そして纏を持っている人は、纏を振り回して水を撒き散らして火を防いだんです。」

私「なるほど!」

Tさん「ちなみに見えますか?馬簾の中に短いのがあるでしょう。」

イメージ 14

私「はい。ありますね。」


Tさん「あれは功績があったときの勲章なんですよ。」


私「そうなんですか。名誉なものなんですね。」


Tさん「そうなんですよ^^」



Sさん「ちなみにあの馬簾は、麻の布に和紙を何枚も貼り合わせたものに胡粉[ごふん]を塗って
   
    固めたものなんです。でも当時は和紙が貴重なものだったので大福帳を切って貼ったんですよ。

    よく見ると米なんぼ、酒なんぼとか書いてあるんですよ。(笑)」


私「大福帳を再利用していたんですね。」





日本の歴史を生で感じる話を聞くことが出来ました。


ちなみに鍛冶町の纏は京都で作られたもので、実際には振るためではなく

儀礼的に飾る纏として作られたものなのだそうです。

纏にも色々あるんですね。

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さらに話は続きました。

TさんやSさんが子供だった頃の面白い話を聞くことが出来ました。


Sさん「昔は今よりもっと畑があったんですよ。」


Tさん「そうそう。あちこちにスイカ畑とかあって・・・。」


Sさん「で、昔は、子供が果物や野菜を取ってもいい畑を作ってあったんですよ。」


私「取ってもいい畑!?」


Sさん「取っても叱られないんですよ。取っちゃいけない売り物にするものを作る畑は他にあってね。

    私達は取ってもいい畑を先輩たちから教わって、そこの畑だけ取りにいったんですよ。」


私「えっ。」


Sさん「夏の暑い日なんか、そこの畑のスイカを割ってジュース代わりに飲んだり。」


Tさん「うんうん。やったやった。」




野菜や果物を取っていい畑なんてあったんですね。

八戸の文化にびっくりしました。

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そして冬の話になりました。


Tさん「冬になると長者山のあたり一面が雪になると皆、下駄に金属の刃がついたものを履いて

    坂道を滑って遊んでいたんですよ。」


私「下駄に金属の刃が付いたものですか。」


Tさん「ええ、で金持ちの息子になると、下駄にスケートの刃がついたものを履いて。」



するとSさんがスラスラと絵を描いて見せてくれました。

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これが金下駄[かねげた]と言って、子供達が一般的に履いて雪を滑って遊んだそうです。
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そしてこれが雪スケートと言って金持ちの息子が使っていたものだそうです。
イメージ 19


こんな下駄があったなんて初めて聞きました。

北国に来ないと聞けない話でした。





さて、そんな話をしていると午前2時になっていました。

また居すぎてしまいました。スミマセン・・・(滝汗)










このシリーズを1から見たい方は↓
http://blogs.yahoo.co.jp/chinabluepeugeot/39811927.html

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本当、自分達の力で280年もこの祭を続けているのは驚きですね。また、その模様をこんなに分かりやすく取材できる、ともえさんにも驚きです。さすがです!

2006/8/28(月) 午後 4:38 みく

イラストの下駄ですが「下駄スキー」って、呼んでいたような気がします。この後の時代になると「竹スキー」って言うのもあったなぁ〜〜。竹を半分に割って長靴の下につけてスキーみたいに滑ってましたぁ(歳がわかるよなぁ〜)

2006/8/28(月) 午後 6:21 おじっち

これが本物の纏なんですね!!暴れん坊将軍でみてたのとは、やはり違いますね(笑)イラストの下駄は、どこかで見た記憶が、、、、。

2006/8/28(月) 午後 8:34 FURA

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シリーズ17おめでとうございます。短期間の内にかなり細かい部分まで、見て・聞いて・記憶されてるともえさんには、ただただ、感心します。 私なんかはアルコールが入った日には、半分も覚えていない事が多く、早くも痴呆症?と思ってます。(笑)

2006/8/28(月) 午後 10:11 [ mumin-snufkin ]

carp25vさん>>本当に驚きですよね。脈々と受け継いできたのでしょうね。わかりやすいですか。ありがとうございます。そういっていただけて嬉しいです。*^^*

2006/8/28(月) 午後 11:38 ともえ

TORUさん>>秋田では「下駄スキー」だったのですね。秋田にもあったんですね。竹スキーの話もそういえば話していました!今のショートスキーみたいなものを履いてくるくる回っていたという話でした。

2006/8/28(月) 午後 11:40 ともえ

FURAさん>>そうなんですよ。私も本物の纏を初めて見ました。暴れん坊将軍のとは違いますね(笑)イラストの下駄を見たことがあるんですね。今もどこかにあるかもしれません。みつけたら教えてくださいね。*^^*

2006/8/28(月) 午後 11:48 ともえ

mumin-snufkinさん>>ありがとうございます!ブログに書くために、記憶の中で反芻して覚えていました(笑)でも実はいくつか忘れてしまい、昨日Sさんに「すみませんが教えてください」メールを送りました(汗) アルコールが入ると忘れるほうなんですね。私は結構覚えていて、落ち込むタイプなんです(汗)

2006/8/29(火) 午前 0:11 ともえ

ともえさんの記憶力はすごいと何時も感じます。 景気が回復して来ているとは言えこちらのような田舎では実感としてはありませんが、ご祝儀の額にまで影響するなんて淋しいですね。皆一生懸命やってるのにね。

2006/8/29(火) 午後 3:48 aki

***さん>>おひさしぶり!!元気してた?*^^* んと・・そちらにお返事しますね♡

2006/8/29(火) 午後 5:07 ともえ

akiさん>>ありがとうございます。ブログのために必死に覚えています(笑)ご祝儀にまで影響するのはさみしいですね。皆でこのお祭りを支えてあげてほしい。そう思いました。

2006/8/29(火) 午後 5:14 ともえ

八戸にそんなに遠くないところに住んでいますが、この下駄のスケート靴は初めて知りました。なんか捻挫しそうな靴ですね^^;

2006/8/29(火) 午後 6:43 [ - ]

くろさん>>くろさんは見たことがないですか。絶対捻挫や骨折があったと思います。^^;

2006/8/29(火) 午後 11:37 ともえ

下駄のスケート靴、あたしも始めてみました。三社大祭でも祝儀集めるんですね〜。

2006/8/30(水) 午前 10:13 lov*s*rang*1

紗蘭さん>>三社大祭でもってことは、ねぷたも集めるんですか?

2006/8/30(水) 午後 7:45 ともえ


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