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イメージ 1愛と美の女神アフロディテ火と鍛治の神ヘパイストスの妻とされていますが、彼女には軍神アレスという神々公認(?)の愛人がいます。


「イリアス」ではヘパイストスの妻はカリスとされていたり(詩人の創作らしい)、また別の説でアフロディテの夫はアレスだと言われることもありますが、一般的にはヘパイストスアフロディテが夫婦であるというのが通説です。


また、アフロディテウラノスの陽物から生まれたという伝承を「世界の創世」でお話しましたが、ホメロスの叙事詩ではゼウスとディオネの娘とされており、またヘパイストスヘラが一人で産んだのではなくゼウスの息子とされています。
アレスゼウスとヘラの息子ですから、兄弟3人での三角関係になってしまいますね☆

しかし、神話の中では兄弟との結婚は別に珍しいことではありませんので、嫌悪感を持たれないようお願い致します。


オウィディウス「変身物語」などでも語られていますが
ここでは「オデュッセイア第8歌」で詠われる「アレスとアフロディテの密通」をご紹介しましょう。







ある時アレスヘパイストスの屋敷を訪ねると、アフロディテに様々な贈り物をして寝所に入り、女神と深い情愛を交わしました。


イメージ 2しかし、その秘め事は天空を掛ける太陽神ヘリオスの目に届き、驚いた太陽神は急ぎヘパイストスの鍛冶場を訪れ、事の次第を一部始終火と鍛冶の神に報告したのです。

愛する妻の姦通を知ったヘパイストスは、この裏切りに急ぎ仕事場へと戻り、この不届きな男女を捕らえるべく堅強な鎖の網を鍛え上げました。

アレスへの怒りに燃えたヘパイストスはこの網を仕上げると、夫婦の寝所に行き寝台の柱に網を備え付けます。そして天井の梁からも幾重にも罠を張り巡らせました。


網は蜘蛛の糸のように細く、不死の神々でさえ見抜けぬほどの精巧さでした。

そしてヘパイストスは数ある国の中でも特にお気に入りのレムノスへ行くフリをして館を後にしたのです。




ヘパイストスの外出をアレスが見逃すはずも無く、彼は愛しいアフロディテを求めて鍛治の神の館を訪れます。

アフロディテ父神ゼウスの元から屋敷に戻ってくると、彼女が腰をおろすかおろさないうちにアレスが屋敷の中に入ってきて女神を愛の床に誘いました。

アフロディテアレスのこの誘いに喜び、2人がそのままヘパイストスの寝台に入ると、巧妙に仕掛けられた網に捕らわれて身動き一つ取れません。

その頃、レムノスに向かったフリをしていたヘパイストスは、取って返して自らの屋敷に戻ってきました。
それというのもヘリオスが彼の為に見張りをし、ヘパイストスに報告したからです。






愛する妻の不倫に心痛めて戻ってきたヘパイストスは戸口に立つと急に怒りが込み上げ



「父なるゼウス、そして至福なる神々よ!
ここに来てまことに滑稽な姿を見てもらいたい。アフロディテが足の不自由な私を馬鹿にして乱暴者のアレスにうつつを抜かしている姿をな!

奴は美男で足も達者だが、私の足は不具に生まれついている。しかしそれは両親が私をそのように産んだからだ。私のような者は産んでくれねば良かったのだ。

さあ見てくれ!2人が私の寝台に入って絡み合っている姿を!

私はつくづく情けない。私の造った網はこの恥知らずな女の為に求婚のときに渡した贈り物を残らず返してもらうまで放さないであろう!!」



イメージ 3
ヘパイストスがこう叫ぶとポセイドン、ヘルメス、アポロンとその他多数の男神が集まってきましたが、女神たちは慎みを守って訪れては来ませんでした。


神々はびっこのヘパイストスが駿足なアレスを捕まえたことで、口々にアレスに対して嫌味を言っていましたが、アポロンヘルメス


「どうだいヘルメス。頑丈な鎖に締め付けられてもアフロディテと床を共にしたいと思うかい?」


と訊ねると


「もちろんだよアポロン、それが出来たらどんなにいいだろうね。この三倍もの鎖の網でぐるぐる巻きにされ、男神どころが女神たちに見られてもいいから黄金のアフロディテと寝てみたいよ」


といたずら好きの神は答えました。
ヘルメスのこの言葉に一同に居合わせた神々は皆笑いましたが、ポセイドンだけは笑わず


「アレスを放してやってくれ。そなたの要求するだけの償いを神々の立ち会う元で果たさせると私が約束させる」


アレスを許すよう熱心にヘパイストスに頼み込みました。

イメージ 4ポセイドンのこの言葉に、へパイストスはこのようなつまらない者の為に貴方がそこまで思いやる必要はないと断りますが、更にポセイドンはもしアレスが借りを踏み倒して逃亡するようなことがあれば私がそれを払ってやるからと、ひたすらアレスの開放を願いました。


ヘパイストスもここまでポセイドンに頭を下げられたからにはその願いをむげにする訳もいかず、そこまで言われるのならと2人を網から開放しました。


2人は網から開放されるとアレストラキアに逃げ去り、アフロディテキュプロス島のパポスへ行き湯浴みをすると香油を体に塗りこみ、美しい衣装をその身に纏いました。




閉じる コメント(4)

どぅしてへパイストスはアポロディテを妻にしたんでしょうね。こうなるってわかってる筈なのに、恋多き女神の夫や妻は損ですね〜。ヘラ女神など・・。

2006/8/5(土) 午後 10:43 [ you*a66*6 ] 返信する

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現代でも凸凹カップルいますよねぇ。お相撲さん&美人妻とか、ジャガー横田&恐妻夫。。。

2006/8/5(土) 午後 11:25 [ makimakimaki ] 返信する

マイさん>それでもアフロディテは男性からすれば憧れの存在であり、魅力的な女性なのでしょうね。

2006/8/6(日) 午前 1:15 [ chinami ] 返信する

マキさん>人の好みは様々ですからね〜(笑)私もよくアキレウスは身勝手だとか我がままだとか言われているものを見ますが、それでも愛し続けていますよvv

2006/8/6(日) 午前 1:18 [ chinami ] 返信する

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