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ギリシア神話で羽が生えた子供の姿をした神というとやはり思いつくのはキューピッド(エロス)ですよね〜。 一見、羽が生えた子供というと思いつくのは天使の存在ですが、厳密にいうとキューピッドと天使は全く別の存在です。 そもそもキューピッドの原点であるエロスはエロスとプシュケをご存知の方ならお分かりかと思いますが、子供ではなく青年神、または少年以上の存在で、決して幼児ではありません。 絵画の世界でももともとキューピッドは青年の姿で描かれていたものが、時代と共に姿を変え、少年から子供へとなっていったそうです。 それが今では『キューピッド = 子供』という姿が定着してしまったようですね〜。 愛を司る神でエロスという名も『愛』若しくは『恋』を意味し、ローマ名のクピドは『欲望』を現します。 かのプラトーンはポロスとペニアーの子と説いています。 紀元前5世紀頃になりアフロディテの息子という説が出てきはじめ、詩人シモーニデースはエロスをアフロディテとアレスの子といい、エウリピデスはゼウスの子(恐らく母はアフロディテ)と呼びました。 エロスは純白の羽を持ち、『金の矢』と『鉛の矢』を携え、『金の矢』に討たれた者は激しい情愛に身を焦がします。 逆に『鉛の矢』に討たれた者は嫌悪の情に捕らわれるのです。 西洋絵画などで描かれている子供の天使の正体は智天使ケルプ(ケルビム)です。 天使はそもそも9つの階級に分かれており 更に3隊づつ『上級3隊』『中級3隊』『下級3隊』に編成されて、神の意志の執行者として存在します。 ケルプはその中でも上級3隊の第2位であり 天使の中では、かなり高位な地位にあるといえるのです。 ヘブライ語で「知識」「仲裁者」の意味を持ち、羽の生えたライオンの姿に人間の顔をもつといわれます。 又は4枚の翼、4本の腕、4つの首を持つとされる場合もあるようです。 子供の姿で描かれたケルプは『プッド』といいます。 智恵の天使であるケルプは成長する子供をあらわしているそうです。 子供の魂が天の存在に近いことを明るい青として象徴し、ケルプの光の力を表すとされています。 天使の記述を見ると必ずしも羽が生えているわけではないので、なんとなく納得! 絵画的には皆羽はえてますけどね〜^^ でもって絵画をみてどちらかを区別するのは超カンタンです!! ズバリ!ヴィーナスと一緒に描かれているのはキューピッドで、キリスト教絵画に描かれているのが天使です!! 言われなくても分かるって(笑) さらに弓矢を持っているのがキューピッドで、楽器を持っているのが天使だそうです。
そうじゃないのもいますが。。。 |
世界の神話や伝説
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そうなんですよね。初期に出てくる天使は羽が無く、普通の人間の姿をしていたんですよね^^。
2006/7/14(金) 午前 7:38 [ GraphicDream ]
アキシマさん>さすがお詳しいですね。天使に羽が生えたのもギリシア神話の影響から・・・と考えると本当に偉大だなぁ〜とつくづく感じてしまいます。
2006/7/14(金) 午前 9:23 [ chinami ]
すばらし〜〜っ!天使のことについては全く無知なので勉強になりました。それにしてもキリスト教っていろんなところから影響を受けているんですね。(パクりとも言う!)ケルビム、ってそう言えばゴスペルとかで聞くような気が。このことだったんですね。>個人的には青年神エロスが子供になっちゃったことには納得いきませんっ。アモル、クピドになってから、子供になったのかしら。。何がきっかけだったんでしょうね。
2006/7/14(金) 午後 4:32
rosaさん>あくまで私の考えですが、アフロディテと親子の関連付けがされる様になって子供化したような気がします。だって愛と美の女神の子供が大人じゃ、年増の女神かと思っちゃいますよねぇ(笑)天使関連はちょっとハマリ気味になっているので、もう少しやるつもりです。よろしくお付き合いくださいませvv
2006/7/14(金) 午後 8:29 [ chinami ]
へぇ〜〜〜!!!そうなんだ!!凄い!!全部天使ちゃんじゃないんだぁ☆今度から、見分けわれる(>U<)
2006/7/14(金) 午後 10:51 [ him*p*nic ]
最初ギリシャ語のことを何も知らなかった時は、TVを見ていて、歌の歌詞で「エロタ ムー」ドラマの題名で「エロス」と聞くと「えっ!?何?」と顔を赤らめてしまってました。日本では「エロ」・・・って・・。でも「愛・恋人・愛しい・・・等々」そんな意味だとわかってからはフムフムと・・・。もちろん、ギリシャ語の「エロス」も神話の「エロス」がもとなのですよねw
2006/7/15(土) 午前 3:37
rocoさん>お役に立ててよかったです!今度是非他の人に天使とキューピッドの違いを伝授してあげてください^^
2006/7/15(土) 午前 8:42 [ chinami ]
keyさんは純情でかわいいですね〜vv『エロス=いかがわしい』という日本人の観念をどうにかしていただきたいです。TVとかでいかにもそういうものを現す言葉として扱っているからダメなんですよね〜。
2006/7/15(土) 午前 8:47 [ chinami ]
確かに青年神の母だと40くらいになっちゃいますものね。アレスとの不倫も絵にならないわな。。エロスは二種類いる、という説もあるそうで。私も日本語の「エロス」には断固反対!もっと偉大な神なのだ!
2006/7/16(日) 午前 0:27
そうですよね。私も今まで大きな勘違いをしていました。そうだっ!ブログの「ギリシャ語」で紹介してみようかなぁw
2006/7/16(日) 午前 5:45
rosaさん>同じご意見をいただけてうれしいです。日本人って外国の文化を真似したがるくせに、なにか方向性が間違っていることが多いのです。 それをメディアが大げさに取り上げたりするから、余計におかしなことになってしまうのではないでしょうか。
2006/7/16(日) 午後 0:05 [ chinami ]
keyさん>是非keyさんのブログでも取り上げてみてください!そしてギリシア神話を知らない人たちにも正しい知識を教えてあげましょう!!
2006/7/16(日) 午後 0:07 [ chinami ]
ブログで紹介してみました。でも・・・上手く説明が・・・自分のボキャブラリーの乏しさにへこんでいます。
2006/7/16(日) 午後 4:49
keyさん>早速記事にしていただきまして感激です。keyさんの記事には皆さんにもわかって欲しいという気持ちがすごく現われていますよ。きっとあの記事を読んで理解してくださる方もいると思います。
2006/7/16(日) 午後 10:41 [ chinami ]
なるほどっ!!昨日本を読んでいて、エロスって子供じゃなかったっけ・・・と思ったのでタメになりましたww
2006/8/8(火) 午前 11:10
ミキさん>ローマ神話だと子供の姿に書かれているのかな〜と思っています。元のギリシア神話をベースとしてローマの詩人が書いた物語も多いので。。。でもそういうお話も古典の名作であり、現代の作家のお手本になっていると思いますよ。ギリシア神話って一貫性がなかったりするので、解釈が難しいのです。
2006/8/8(火) 午後 1:15 [ chinami ]
エロス=色気萌え!みたいな意味で使っておりました^^;青年の神、というのはなんとなく知っていましたが、キューピッドと同一というのをすっかり忘れていました。
2006/9/22(金) 午前 9:27
ぱにさん>一般的に「エロス」というと官能的な意味合いで使われることが通常ですので、それはそれで仕方のないことなのだと思います。実際の神話でもそういう結びつきがありますし・・・ただそういったものにおいても根本的には「純粋な愛」からきているものだということをご理解いただければうれしいですvv
2006/9/22(金) 午後 1:02 [ chinami ]
山口県下関で「恋人たちの天使」の像の羽が折られたそうです。その記事を読んで「あれ?恋に関する羽が生えた怪異といったらキューピッドだけど…、なんで天使?キューピッドと天使って別物だよなぁ」と思い、この記事に辿り付きました。やはり、キューピッドと天使は違いますよね。
私はSinger Song Writerです。オリジナル曲「キューピッド キューピット」という楽曲を作ったことがあります。現在その音楽のMusic Videoを作成中です。そのMusic Videoのアニメーション絵のキューピッド像を描いていたら自然と乳児や幼児ではなく青年に成ってしまいました。「描き直すの大変だから、青年でもいっか」と思っていました。この記事を読んで衝撃を受けました。寧ろ青年の方が正解なのですね。自信を持って既に描いたアニメーション絵を使えます。情報提供をありがとうございました。
2013/9/13(金) 午後 1:20