金蛇郎君

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碧血剣完読!

ここのところ会社の休み時間も利用してひたすら読み続けた「碧血剣」完読しました!
読み終わった感想はと言うと・・・なんかやるせないというか空しい・・・

碧血剣の話の大筋は明王朝末期、腐敗した悪政の元清国と李自成(り・じせい)が発起した農民起義軍に攻められた明が滅亡するという実話を基にしたお話なんですけど、そこで売国奴の冤罪を科せられた英雄袁崇煥(えん・すうかん)の遺児袁承志(えん・しょうし)が父の無念を晴らすため戦う物語。
終盤で明王朝が滅亡し李自成が天下を取るわけだけど役人たちに虐げられてきた民を救うはずだった起義軍が北京を落とした結果結局は明王朝となんら変わりがなかった・・・
罪のない民に暴力強奪をし気に入らなければ殺人を犯し、姦淫を公然と行う・・・
結局王が代わっただけで何も世の中が変わっていなかった・・・
高い志を持って挙兵した李自成もそれを止めようとしないどころか、苦楽を共にした将軍李岩(り・がん)をも死に追いやってしまう・・・
そんな世の中に嫌気がさして結局承志は仲間たちと共に新天地へと旅立ってしまうのだけど、なんか釈然としないよね・・・
実話を基にした話だから実際に明王朝滅亡後そんな世の中だったのだろうけど、承志や李岩たちは民が安心して平和に暮らせる世の中を想い描いていたはず・・・
敬服していた李自成の有様・・・李岩の最後にきっと父袁崇煥を重ねたのではなかろうか・・・

なんか空しいッス・・・

物語の流れとしてはそんな感じだったのだけど、やはりひときわ私の興味を引いたのは金蛇郎君様のくだり・・・
最初から思い入れがあって読んだから余計そう思うのかも知れないけど、なんというか世の豪傑英雄たちが皆金蛇郎君様の名に踊らされていたような印象を受けました。
死んだ後尚、後世に多大な影響を及ぼす金蛇郎君様・・・
彼の名に敬服して崇めるものもいれば憎悪を抱くものもあり、また恐れおののく者もありとまさしく幻のダークヒーローの名にふさわしい!
実際に本人が登場するわけでもないのにこんなに圧倒的な存在感を持つ人物ってなかなかいないよね!
しかも死んだ後も彼に好意を持たずして墓を暴いたものに対する策略・・・
死して尚敵を倒す彼のすごさには感服いたしました!!

主人公の承志も偶然金蛇郎君様の亡骸を埋葬したことにより絶技と財宝を手に入れ彼の名の下にいろいろな関わりを持っていくわけだけど、少しでも邪念を持っていたら金蛇郎君様の仕掛けに絶命していたに違いないというまさに間一髪。

ドラマは改訂版をドラマ化したという話なんだけど、実際小説を読む限り全30話にして現在8話終了時点で既に小説の半分くらいまで話が進んでいるのよね。
後半の五毒教が絡んでくる辺りでグッと面白くなってくるんだけど、小説とドラマでかなり違う部分もあるし後半を重視したドラマ構成になっているのかな?
中盤薄れていた金蛇郎君様の存在感が後半でかなり高まるので今後の展開がとても楽しみ★

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