金蛇郎君

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愛憎の金蛇郎君

「碧血剣」無事完読して金蛇郎君様と温儀(おん・ぎ)との甘く切ない恋物語にときめいた私ですが、何紅薬(か・こうやく)との愛憎の物語にもかなり萌えました!!

相思相愛の温儀と相反して利用され捨てられる何紅薬・・・
小説では悪辣で醜い老婆として登場する彼女なのだけど私は何紅薬が切なすぎるよ。。。
元々は美しい少女であった何紅薬が金蛇郎君と出会い、恋して身も心も捧げ彼のために五毒教を裏切る行為を行った結果醜い姿に変えられてしまった彼女・・・
時代の流れから考えても老婆とはいえない年齢なのに老婆に見えるなんてそれだけ憔悴しきっていたと言うことか?
それでも自分が選んだ道と彼を恨むことなく金蛇郎君様を探し続け、やっと探し出した愛しい男は温家の罠にはまり武芸を失った身、そんな彼を救おうと命を賭けようとした彼女の一途な純愛に泣ける(TT)
そして金蛇郎君様の想い人が自分ではなく別の女にあったと知ったときの憎しみ・・・
愛が深いだけにその憎悪も半端じゃない!
そりゃあ彼のために地位も立場も美しい顔も失ったのに誰だってお前のことは遊びだったなんて言われたら可愛さあまって憎さ100倍だっつうの。
でも憎くて憎くて殺しても飽き足らない金蛇郎君様を心の底では愛し続ける何紅薬・・・
金蛇郎君様の口にくわえられた温儀のかんざしに嫉妬し二人の遺骨を狂ったように引き離そうとする彼女の気持ちが痛いほど伝わってきたよ。
そして金蛇郎君様の仕掛けた罠で壮絶な最後を遂げる彼女・・・
自分の骨に劇毒を仕込み洞窟に爆薬を仕掛けるところがまた金蛇郎君様らしい

「お前と一緒に死のうと思っていたんだ、一緒に死のう」

金蛇郎君様の亡骸を手にしながら死んでいった彼女はある意味温儀より幸せだったかも・・・きっと本望だったと思う。



温儀との恋物語がとても美しく甘く切なく描かれていただけに、この何紅薬との愛憎がさらに金蛇郎君様のミステリアスな魅力をかもし出していたと思う。
金蛇郎君様は小説を読む限りでは本当に孤高の剣客と言う感じなのだけど師匠はいなかったの?
独学のみであれだけの武芸を身につけていたとしたらすごいよね!
温家への復讐の一念であの強さを得ることができたのか?
なんだかんだといって謎だらけの金蛇郎君様、そこがまた魅力なんだけど。

是非金庸先生には金蛇郎君様の自伝小説を一本書いてもらいたいわ。

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