読書

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消化不良なので再び書きます!

結局この物語の意図というのがイマイチ見えていない状態ではあるのですが、この古典的人類というのはギリシア神話でいう「黄金の時代」の人々を表現しているのかな・・・と思いました。

ポスト・ヒューマンに見守られ学ぶことも働くこともなく食事や身の回りの世話は全て下僕といわれるいわゆるロボットとヴォイニックスという正体が良く分からない生物がしてくれて毎日パーティー三昧の上、生産ではなくあくまで快楽の為のセックスを楽しみ、怪我や不慮の事故で死亡しても蘇生院で健康な体に修復してもらい20年ごとに肉体の修復を行い常に自分の取りたい年代の姿でいられる。5回目の20年を迎えると最後のファックスを行いポスト・ヒューマンの仲間入りをするという。

というのが古典的人類の基本的な姿で文字も読めないし、快楽的なこと以外には全く無知・無教養の温室育ちのまさに「黄金の時代」の人々そのもの!
「黄金の時代」の人間も死んだ後は精霊になるんだよね、確か。


そのぬくぬくと生きてきた古典的人類たちがある日を境に一気に「鉄の時代」(いやもっと大変か・・・)に落とされるわけです。
今まで下僕であったロボットは皆停止し、忠実な召使であったヴォイニックスが人間を襲うようになり、蘇生院もなくなってしまったので怪我をしても修復してもらえない、そして本当の死を知ることになります。
何もできない古典的人類は急に自給自足の生活を強いられまた殺人兵器と化したヴォイニックスとの戦いの日々・・・その救世主というか人間に生きて戦う知恵を授けるのが壮年のオデュッセウスなんですよね。
古典的人類のハーマンが「プロメテウス」と呼ばれるのだけれど、確かにオデュッセウスがいなくなった世界のプロメテウスではあるのだろうけれど、私はオデュも「プロメテウス」の名を冠するにふさわしいと思います。
またアキレウスも「プロメテウス」だと訳者は語っているのだけれどこれはパーシー・ビッシュ・シェリーの「鎖を解かれたプロメテウス」でプロメテウスがゼウスに苦しめられ最後に大神を倒すことになぞらえているらしいです。

この物語は本当にたくさんの西洋文学の比喩などが使われているのでこのシェリーの「鎖を解かれたプロメテウス」とかセネカの「トロイアの女たち」とかとても興味を惹かれますね。
既にネットで本を注文してしまいましたが(笑)
あとはホメロスの「イリアス」やアポロドーロスの「ギリシア神話」アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデスの一般的にメジャーな「ギリシア悲劇」、ウェルギリウスの「アエネーイス」からの出典というか下書きにされた部分が多い感じです。



以下所々伏字

でも神話とは全然違う展開で衝撃的なものも数多く、なんとディオメデスと大アイアースはヘクトルとの一騎打ちで戦死してしまいます!
メネラオスも死亡し弟の死にアガメムノンは呆けた状態に・・・
ポダレイリオスも戦死しちゃうしピロクテーテスなんて女に殺されちゃう(−−;)
このピロクテーテスの死はクィントゥスの「トロイア戦記」でアマゾネスたちの姿を見たトロイアの女たちが自分達も戦おうとしてテアーノーに諭される箇所に掛けており、この伝承と違った流れになった「イリアム」ではテアーノーがすでに死亡しているので女たちを押し止めるものがいなく武器を持ってアカイア勢を襲撃しに行ってしまうのです。

そんな状態の中、若い方のオデュッセウスはモラヴェックに連れて行かれてしまい、アキレウスはペンテシレイアの死を嘆いてオリュンポスのある火星に残りそのまま「イリアムの地球」と「地球化された火星」を繋ぐブレインホールが閉じてしまうのですよね・・・


その頃ヘラは神々vs人間の戦いではなく本来の「トロイア戦争」を再開すべくゼウスだましを行うわけですけれど、主だった英雄達をことごとく失ったアカイア勢、及びモラヴェックの支援を失った両軍勢の弱みに付け込んで(?)神々がまた戦争に介入し両軍を戦わせますが最終的に目覚めたゼウスによりヘラは粉々にされポセイドンはタルタロスに落とされるというなんとも凄まじい展開に^^;
なんとテティスアフロディテに殺されるんですよ!!

そういえば以前アレスアキレウスに3回殺されたと書きましたがヘクトルはなんと6回殺していた模様!!
なんて可愛そうな奴なんだアレス・・・


しかしイリアム側はヘクトルが健在だからいいけれどアカイア勢は主だった英雄達が皆戦死or離脱した状態なのでマジ辛い状態に・・・
ネストルとかイドメネウスくらいしか有名どころ残ってないよね・・・と思いきやさすが数だけは多いだけあって軍船表には登場しているのであろう武将らが踏ん張ってました(笑)
意外にもアンティロコス、トラシュメデスの兄弟達が頑張ったみたいで、でもやはりアンティロコスは戦死してしまいました。。。
あっ!でもメムノンは出てこなかったな・・・多分
ネオプトレモスも出なかったしな・・・



とと「トロイア」関連ばかりのことを書いていますが何気に私のお気に入りのキャラはモラヴェックの「マーンムート」だったりします(笑)
もちろんアキレウスが一番いいには決まっていますが、この「マーンムート」が妙に可愛いvvv
特にホッケンベリーと会話するマーンムートが!
本来ホッケンベリーの生きていた20〜21世紀の言葉遣いに合わせようとして今時の若者が使うようなおかしな言葉遣いになっている(爆)
この人間以上に人間くさい生物機械のマーンムートと相棒オルフとの掛け合いがまるでスターウォーズのデコボコロボットコンビのような絶妙な味わいをかもし出しています^^

そして最後にオルフが子供達の語り手になるのですよ
オルフ謡うのは「イリアス」
オルフがこの時代の「ホメロス」となってまた違う世界の「イリアス」を語り「オリュンポス」は終了するのでした。。。




PS.この物語のアンドロマケ超恐ろしい〜〜〜(笑)


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