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「いったいどこへ行っていたんだ。」 カレリアに戻ると早速クルガンの説教が始まった。 まぁこうなるとは思っていたんだが・・・ クルガンの話では3日後には進軍するらしい・・・ いよいよ、ハイランドを取り戻す戦いが始まるんだな。 俺の脳裏をあの平和なサジャ村の光景がよぎった。 いや、これも大義のためだ。許せガイル・・・ 俺はそれからの3日間、昼は兵士達の鍛錬、夜は自分の剣の修練に励んだ。 ハイランドに栄光を取り戻す。 考えただけで武者震いが起こる。 そうだ、今俺達が生き恥をさらしてこうしているのは全てハイランド再建の為。 そのためなら俺は鬼神となって戦おう。 そのようなことを胸に思い巡らせながらとうとう出撃の朝がやってきた。 ハルモニアの辺境軍は進軍し夕刻にはサジャ村の手前の森に着いた。 軍を伏せておくにはもってこいの場所だ。 日が暮れたらそのまま村を占拠する。 ぐずぐずしているとデュナン国からの援軍が到着するだろう。 それまでにサジャ村を制圧し、ここを拠点として更なる進軍の足がかりを作るのだ。 森の中で小休憩を取っていると、なにやら人の気配を感じた。 デュナンの斥候か!? 大事の前の小事、ここで大げさに動くのはまずい。 俺とクルガンは無言でうなずきその影を追っていった。 ここは曲がりなりにもハイランドの土地だ。 地形は充分に分かっている。 俺達は謎の影を逃げ場の無い場所に追い詰めた。 「シード、クルガン、お前たち死んだと思っていたが・・・生きてたんだなっ!」 「お、お前は!」 忘れもしない、我がハイランドを壊滅に追いやった同盟軍の立役者の一人、クマ!いや違うビクトール!! 「貴方こそまだ生きていらっしゃったのですね。お元気そうで何よりです。」 「俺は野生のクマ並にしぶといんでね。この15年傭兵としてあちらこちらを歩いてはいたが、ハルモニアの動きがどうもおかしいってんでテレーズお嬢さんに頼まれてここのところ様子を伺っていたのさ。」 「さすがテレーズ、抜け目が無いですね。しかしビクトール、単独で行動するとはうかつですね。私達2人から逃げられるとでも思っているのですか?」 「へっそれはどうかね。それよりもお前たち、ハルモニアなんかについてどうするつもりだ!?まさかハイランドの再興なんて考えているんじゃねぇだろうな?」 「だったらどうだって言うんだ!!」 「お前たち目を覚ませ!ハルモニアが本当にハイランド王家の再興なんか考えているのかどうか!!ハルモニアはハイランド再興なんていうお題目を掲げて、実はデュナン侵攻が目的に決まっているだろう!!ハルモニアがわざわざ小国のお家再興のために軍を裂くと思っているのか!?お前たちはその国を思う一途な心を利用されているだけだ!!今旧ハイランドの国民達はテレーズ大統領の善政の元、平和に暮らしている。その平和をお前たちはぶち壊していいのか!?」 「それでは貴方はハイランドの平和を守る為に戦っているというのですか?」 「別に・・・俺はただの傭兵だ。戦いの中にしか生きられねぇ。それだけだ。」 「・・・クルガン!おしゃべりはもういい!!さっさと片付けるぞ!!」 俺は言葉をさえぎるようにビクトールへと切り込んだ! 俺は剣、クルガンは雷の紋章の連携プレイでビクトールに襲い掛かる。 昔、同じような状況でハルモニアのネズミに痛い目を合わせられたことが合ったが、今回はそうは行かないぜ!! しかし相手も百戦練磨の名の知れた傭兵ビクトール、俺達の連携攻撃をかわし切り込んでくる。 技術は俺の方が上だが、力は向こうのほうが数段優る! くっ!なんてバカ力だ!! ビクトールの剣を受けた手がしびれた。 「シード!!よけろ!!」 クルガンの声にとっさに俺は退いた。 俺のいた位置に雷撃が落ちる! 「!?っ」 「バカヤロー!!フリック!俺を丸焦げにする気かー!!」 やはり後ろに飛びのいたビクトールが叫んだ。 「俺の魔法は精密だから決してお前には当たらん。」 崖の上に見える青いバンダナの男の姿・・・ 「青雷のフリックか!」 「ビクトールとフリックは旧知の仲、彼のことを計算に入れていなかったのは失敗でしたね。」 「ビクトール捕まれ!!」 投げ落とされた縄にビクトールが捕まる。 「逃がすか!!」 後を追いかけようとする俺達に無数の矢が打ち込まれた。 「くそっ!他にも仲間がいやがったか!!」 「シード、一旦ここは引くぞ。」 「チッ!」 俺とクルガンは崖上に引き上げられるビクトールを見上げながら陣営へと引き上げた。
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2006年07月20日
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アポロ&ダフネ テオドール・シャセリオー 1845年 またまたアポロンとダフネです。 ダフネにすがりつくアポロンが泣けます。 当然ですが、まだ月桂樹の冠は被っていません^^
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