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先日相互のMさんが日記でホメロスへの愛を定期的に書かないと気がすまないとおっしゃっておりましたがその気持ち
ヒジョーによく分かります!!(握り拳)
タイトルぱくってます、ホントすみませんm(__)m
まあ私の場合は「ホメロス」というより「イリアス」なのですが、やはり定期的に語らないと禁断症状が・・・^^;
今回何気に思いついてプリアモスの息子達のことを拾い出したのですがやっぱりスゲーよイリアスは!!
プリアモスの息子といえば50人というのが定説でありその50人が全て「イリアス」に名を連ねているわけではないですが(まあイリアスは10年戦争のうちのほんの49日間な訳だからそれ以前にたくさん王子も死んでいるだろう)その数人の息子達をみているだけでも人物設定がとても細かい!!
もちろん重要人物であるヘクトル、パリス、デーイポボス、ヘレノスあたりが詳しく書かれているのは当然ですがそれ以外の本当に脇役というか、映画で言えばエキストラ程度の王子達にもちゃんと母親の名があったりこれまでの経緯が細かく描かれているんだよねー
例えばスカマンドロス河でアキレウスに殺されるリュカオン
母親:ラオトエー(ペダソスの領主アルテスの娘)
野無花果の果樹園でアキレウスに捕らわれレムノス島にて牛100頭の価値がある銀の混酒器と引き換えにパトロクロスの手によってイアソンの息子に売られた。その後インブロス島のエエティオンが莫大な代価を払って彼を解放しアリスベの町に住んでいたが、そこを抜け出した彼はイリオスへと舞い戻った。そして帰国後12日目にスカマンドロス河で猛り狂ったアキレウスに出会い、命乞いも空しく丸腰のまま虐殺された。ポリュドロスとは同腹の兄弟。
まあ彼はちゃんとセリフもあるしエキストラ的な存在ではないがほんとにチョイ役だよね。
でもそんな彼にもこんな設定がきちんとされている。
そしてもっと驚いたのは
アンティポスとイソス!!
彼らはまさしくエキストラといっても過言ではない程度の王子達
私も今日の今日まで名前すら分かってはいなかった(笑)
しかしその2人にもきちんと彼らの物語が書かれている!!
2人は同じ戦車に乗りアンティポスが戦い手、イソスがその御者を務めていたところをアガメムノンに討ち取られているわけですが
『2人は以前イーデー山で羊を飼っているところをアキレウスに捕らえられ柳の枝で縛り上げられたが身代と引き換えに解放されていた。』
こんな名前の王子いたんだ〜
と言われかねない2人にもちゃ〜んとエピソードがあるんですよ!!
もちろん一般の兵士だって父親の名前があったり人物設定があったりするわけですよ。
ダン・シモンズの「イリアム」の中でホッケンベリーが
「名もなき人間などいはしない。〜どのような人間も父親の名を受け継ぎ、自分の歴史、自分の土地と妻子、自分の財産を、その名のもとに担う」
と言っていたのだけれどまさしくその通りなのよ!!
イリアスの中ではたとえ出てきた瞬間にあっけなく死んでしまった一兵卒でさえも決してその他大勢の扱いはされていない!きちんと名前がありどの場面で誰に倒されたか、どういう死に方をしたのか描かれている。
イリアスには名も無い戦士なんて存在しないのよ!(ちょっと言い過ぎかもしれんが・・・)
でもって今回リュカオン、アンティポス、イソスとプリアモスの息子を捕らえたのがアキレウスなのにも注目!!
イリアス以前のアキレウスの行動を知る貴重な手がかりよね、これも!
そしてアキレウスはこれ以外にもたくさんのボンボンを捕まえて売りさばいていたり身代金もらったりしているだろうし、倒した武将の武具も剥ぎ放題だからミュルミドネスは相当裕福だったんだろうなぁ〜と思ったり。
でもアガメムノンはアキレウスが近隣都市から掠奪してきた戦利品の多くを取っていたわけだからもっとスーパー金持ちだったわけだ。。。
結局アガメムノン以外の諸侯はわずかな分配と倒した敵からの掠奪、捕虜の身代で稼ぐしかなかったんだろうなぁ〜それなのにブリちゃんを取るなんてやっぱりヒドイ!!
ともかく「イリアス」は読むたびに新しい発見が必ずある!!
って言っていいくらい本当に素晴らしいvvv
やっぱりサイコー
イリアスバンザーイ!!
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