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Q: 人間ドックで眼圧を測った結果、正常範囲内だが高いといわれました。
再検査をすすめられましたが、すぐ眼科に行かなくてもいいのでしょうか。
A: 眼圧が高いと緑内障が心配ですが、いつもより少し高いだけなら
指示通りの3ヵ月後でいいと思います。
ドックでは眼圧のほか眼底写真も撮影するところが多いので、
その結果も勘案して3ヵ月後再検としたと思われますが、
3ヵ月間待つのが不安であれば、眼科医での診察を受け、
視野測定などの追加をし、眼底鏡で直接眼の中を診てもらえば安心です。
Q: 亡くなった母が緑内障で手術をしましたが、
期待するほど回復しなかったので眼科に行くことにします。
A: 緑内障は遺伝疾患ではありません、念のため診てもらってください。
Q: ドックで眼圧を測るのは緑内障の早期発見が目的ですね
A: 緑内障は自覚症状がないことも多いので
眼圧測定は意味のある検査です。
視野狭窄が起きると日常生活が不自由になることもあり、
手術では病気の進行は止められても、
元通りの視力を維持できなくなることもあります
Q: 眼圧についてもう少し詳しく教えてください。
A: 眼は外気より少し高めの圧に保たれています。
外気との差を眼圧と言い、正常は10〜21mmHgです。
眼球に入ってくるリンパ液と排出するリンパ液のバランスが
よければ眼圧は丁度よく保たれていますが、
過剰生産されたり排出が悪くなったりすると眼圧が上がります。
このリンパ液を房水といい、角膜や水晶体など血管のない組織に
栄養や酸素を補給する役もしています。
眼圧が高いと緑内障になると思われがちですが、
眼圧が正常でも視野狭窄などの所見があることもあり、
診断は眼圧だけでは確定できません。
また自覚症状は教科書的には眼痛や頭痛となっていますが
実際には非常に少なく、視野狭窄も周辺から始まるため
気付いた時にはかなり進行していることがあるので注意が必要です。
Q: 早期発見は難しいということですか。
A: 健診やドックで偶然発見される場合は比較的軽度のことが多い。
眼底写真で視神経乳頭陥凹と診断されたら眼科に行く必要があります。
また最近はパソコン画面や新聞1ページくらいの大きさの
紙面に丸や四角などの図形を規則的に配置したものを見て
簡単に自分で検査できるようにした簡易視野検査表もあり、
企業の健康管理センターなどでは壁に貼って自己診断できるように
しているところもあります。
スクリーニングとしては一応使えるかもしれませんが
完全なものとはいえないようです。
Q: どのような治療を行うのでしょうか
A: 眼圧を正常範囲に保つよう点眼薬を使います。
降圧剤や利尿剤を使うこともあります。
これらでコントロールできないときは手術して
房水の流れがうまくいくようにできます。
緑内障は糖尿病などの全身病に合併しておきることもあり、
原因になる全身病の検査・治療も大切です。
出典:日経BP社 抜粋ちんたろう
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