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甘言こそ人生を誤る悪魔のささやき!, 2006/10/31
リア王は、人生の最晩年を、最愛の子供たちの愛情と献身に包まれてすごそうと夢見る。
そのため、生涯のすべてをかけて戦い取り守り抜いた王位を譲り全領土を3人の娘に平等にわたそうと決意する。
みかえりに、ただ1つ願ったもの。
娘たちからの、贈り物に対する感謝の表明、いつまでも父を世話しつづけるという忠誠の誓い、惜しみない愛を、老い先短い期間にそそぎつくしてくれること。
哀れな王は、長女と次女の歯の浮く安い言葉に満悦する老人に成り下がっていた。
三女の控えめだからこそ真実の、精いっぱいの愛・誠意が理解できなかった。
忠臣ケントの命がけの忠告も耳に入らぬ老いぼれに変わっていた。
悲劇は急激に終幕に向かう。
王国の混乱につけ入り、2人の姫をたぶらかし、王国を奪おうとたくらむエドマンドの計略にかかり、長女は次女を毒殺し、自害する。三女はエドマンドの放った殺し屋の手にかかる。リア王は絶望のうちにいき絶える。
かかるまでの悲劇を前にして吾は叫ぶ!
ああ、三女コーディーリアにもう少し叡知があれば... 姉2人の2枚舌を暴露し父を目覚めさせていたら!
ああ、三女コーディーリアが父の老いの限界を読み取り、もう少し多弁に、父の喜ぶ言葉をかけていたなら!
ああ、忠臣ケントがもう一歩踏み込み、コーディーリアの庇護者となり、姉2人から王をお守りできたなら。
ああ、ケントが王国をリア王から受け取り善政を施してくれたら。
ここで新渡戸の「武士道」論とからめたい。(岩波文庫 p.85)
妄念邪想にとりつかれた主君は、「あらゆる手段をつくして正す」ことに務めることは大切である。
もっと大切なのは次だ。
それでも主君が目覚めないときはどうするか。
ケントのように悲劇の目撃者として終わるか。
「武士道」論のごとく「主君をして欲するままに我を処置せしめ」るのか。
第3の道、リア王に御退陣して頂く方を取るのか。
「武士道」の忠義論は非人間的であると主張したい。
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新渡戸稲造が出てきた
武士道がでてきた
・・・・・非人間的だと私も思っている??のだ
2013/8/23(金) 午後 3:56 [ 磨女3 ]