広島県比婆郡口和町(ひばぐん・くちわちょう)の湯木(ゆき)というところに、釜峰山(かまみねさん)と呼ばれる標高788mの山があります。
古くからこの山に天狗(てんぐ)様が住むと伝えられ、天狗様を祭っている「釜峰神社」があります。
口和町の永田から湯木方面(北へ)へまたは、役場から運動公園入り口前を通って、湯木方面へ、それぞれ10分くらい7kmくらいです。
口和町の湯木の道を奥へ奥へと進むと、釜峰神社への林道に入ります。林道入り口には、鳥居があるのでわかると思います。この林道入り口から、約2km進みます。
うっそうとした杉の木立を抜けると、駐車場の片隅に天狗のお面を納めてある神殿が現れます。
ここからが「釜峰山森林浴公園」の入り口です。 車はここにある駐車場に停めて、あとは歩いて進みます。 これからのコースを約1時間、森を楽しみながら散策するとよいでしょう。
釜峰山森林浴公園
釜峰山(788メートル)一帯は、全国稀にみる秀峰である。登山道に広がる松・アベマキの巨木群、杉・檜の植林に蔽われた国有林で地下には良質の蝋石(ろうせき)が埋蔵、産出されている。
現在地、駐車場から二の鳥居を抜けると、大天狗面が安置された公園のシンボル、山門(平成8年2月建立)が聳える。
200メートル上がると、城主の祈願所であった光明寺跡がある。春のつつじ、新緑、秋の紅葉を眺めながら上がると、巨大な岩壁が現れる。
深谷の衆流を集め、社(やしろ、ほこら、おみや)前から落ちる滝水で、身を浄めた修業者が、雨露を凌んだと伝えられる厳洞窟が見える。
社(やしろ、ほこら、おみや)に豪った三次の妖怪退治の稲生武太夫や尼子の十勇士の一人山中鹿之助も若年修業をこの地でしたと伝えられる。岸壁には、城主の守護神ととして祭祀された「天狗社」がある。
社(やしろ、ほこら、おみや)の建立については不詳であるが、十五代城主則重公が現在地に勧請されたと伝えられてる。
明治維新の際、山号により、釜峰神社と改称された。
社には山林繁茂、火気安全を守る真坂山祀神と霊験豊かな軍神佐田彦神と天照皇大神が祀られている。
昭和201945)年8月までは、兵士の武運長久を祈念して、近隣近在は、勿論、遠方の地からも、参拝者が絶えなかった。戦後、社は消失し、放置されていた。山での事故も頻発。杉谷哲次氏が発起人となり、昭和56年本殿の寄進。
昭和62(1987)年、拝殿、社務所を元の位置へ志ある多くの方々の浄財により建立された。「交通安全」「気力充実」による「心願耐達」が祈念されている。
深谷から流れ出る浄水は、皆さんから「天狗名水」と評価されている。
社務所から30メートル先の岸壁に立っての荘厳な御来光は他所では拝むことができない光景である。
社(やしろ、ほこら、おみや)から400メートル(15分)歩道を上がると、戦国のころ当地方を支配していた、湯木氏の居城跡に着く。
(吾妻屋)望眺極上。階段式山城、郭、土塁、堅堀り、虎口(ここう)が造られている。
特徴としては。中心郭背後の七条の堀切り、南側斜面に設けられた虎口(出入口)をもつ、郭の配置である。
特に、七条の堀は、他の山城では見ることのできない珍しいものである。(新祖氏調査)七条の堀を超え、尾根沿いに1500メートル杉・檜の林を左右に見て上がると、蝋石(ろうせき)採取場が眼前に広がる。
三角点(山頂)に立っての眺めは格別である。
伯耆(ほうき)大山や日本海が見られる光景を想像しながらひと汗流して活然の気を養い、昔を偲ぶことも普段味わえないハイキングになると思われます。頑張ってみてください。
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