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硫化水素を使って自殺する事件がここ1年で7件起きたと言う。
火山地帯で発生するガス。空気より比重が大きいため、すり鉢状のくぼ地が特に危ない。卵が腐ったようなにおいがあるが、濃度が高くなるとにおいを感じなくなり、頭痛や吐き気、息苦しさなどの症状が出る。濃度が1000ppm以上ではわずか数回の呼吸で死に至る。助けに行った人まで死亡するといった2次災害が多い。
硫化水素の危険は2002年の半田市の下水工事事故による5人の死亡事故、最近の若者の自殺で着工を浴びている。
お風呂で洗剤と殺虫剤を混合して発生させて自殺できるためインターネットの自殺サイトから教わって実行する人がいる。
硫化水素(りゅうかすいそ, hydrogen sulfide)は、硫黄と水素からなる無機化合物で、無色の気体。化学式 H2S。卵が腐ったときに示す独特の臭いを持つ。
特徴
空気より重く、無色、水によく溶け弱い酸性を示し、腐った卵に似た特徴的な強い刺激臭(腐卵臭とはそもそも硫化水素を主成分とする臭いである)があり、目、皮膚、粘膜を刺激する有毒な気体である。悪臭防止法に基づく特定悪臭物質のひとつ。
人為的な発生源には石油化学工業などがあり、また、下水処理場、ごみ処理場などにおいても、硫黄が嫌気性細菌によって還元され硫化水素が発生する。また糞、屁にも若干含まれる。
また、自然由来としては、火山ガスや温泉などに含まれる。空気よりも重いため火山地帯、温泉の吹き出し口などの窪地にたまりやすい。
毒性
独特の臭気があるが、嗅覚を麻痺させる作用があるため、濃度が高くなると逆に匂いを感知できなくなる。このため、濃度が致死量に近づいているにもかかわらず、それと気づかないケースが多いので注意が必要である。火山周辺では警告の看板に注意する事が必要である。知らずに近づいた登山者やスキー客・温泉客が死亡する例も見受けられる。
鉱工業においては下水道や排水プラントにおいて事故が度々発生しており、このような場所での作業では監視・管理が法規制されている。
A. 愛知県半田市の下水道清掃作業における硫化水素中毒災害
1.発生日時 2002 (平成14) 年3月11日午後2時40分頃
2.発生場所 愛知県半田市本町1丁目下水道清掃現場
3.作業名 雨水幹線管渠付帯工事その21
発注者 半田市
元請 (株)東利(トウリ)
下請 (株)吾連商(ゴレンショウ)
4.被災労働者
元請(現場責任者男性59歳=死亡)
元請(男性55歳=死亡)
下請(男性61歳=死亡)
下請(男性54歳=死亡)
下請(男性54歳=死亡)
5.災害発生状況
下水道(雨水管、直径1.65メートル)のマンホール底部及び管路内に堆積している汚泥等を除去するため、バキュームカーからのホースをマンホール内に入れ、ホースで泥を吸い取る作業を行っていたところ、内部で作業をしていた1名がマンホールからフラフラした状態で上半身を出したが、直後にマンホール内に墜落したため、地上にいた作業員がこれを救助しようとマンホール内に入り、そのまま、マンホールから出てこなくなった。
異常に気づいたガードマンが消防署に救助を要請。
マンホール内部にいた5名を救助したが、5名とも死亡した。
6.推定原因
下水道マンホール内の汚泥(の攪拌等)により発生した硫化水素ガスを吸引した作業員が次々倒れたものと推定される。
7.再発防止対策
下水道の汚泥清掃作業は、「酸素欠乏症等防止規則」に規定される第2種酸欠危険作業場所であることから、法令遵守の徹底を図るべきであろう。
具体的には、(イ)作業開始前のマンホール内の酸素(酸欠定義=18%以下)及び硫化水素(管理濃度10PPM以下)の濃度測定の徹底。この際、硫化水素は汚泥の攪拌等によって多量に発生することが、考慮されなければならない。
(ロ)換気の実施(ハ)空気呼吸器、送気マスクの備え付け(ニ)技能講習修了者からの作業主任者の選任・職務励行、などを徹底することが必要だ。作業者一人ひとりの安全意識のありようも重要であり、酸欠等特別教育の実施も欠かせない。
さらには、事業場の安全衛生担当者の世代交代もある昨今では、過去に多数発生している「下水道硫化水素事故」の事例から、教訓を引き出す取組を意識的に進めるべきであろう。
*注
発生状況等は、厚生労働省安全衛生部発表を参照した。再発防止対策部分は労務安全情報センターでまとめてみた。
A. 硫化水素中毒:農薬工場で1人死亡1人重体 山梨・甲州
4日午前8時50分ごろ、山梨県甲州市塩山竹森の農薬製造会社「塩山農薬」玉宮工場で、清掃していた男性作業員2人がタンク内で倒れているのを会社幹部が見つけ、119番通報した。2人は病院に運ばれたが、1人が死亡、1人も意識不明の重体。県警日下部署は、清掃作業中にタンク内で発生した硫化水素とみられるガスを吸った可能性が高いとみて調べている。
調べでは、死亡したのは同市塩山の風間守人さん(50)、重体が同県笛吹市石和町の小河正隆さん(59)で、同社の関連会社社員とみられる。
タンク(深さ約3メートル)は工場建物内の地下に設置されており、昨秋から今春にかけて農薬を製造。その際に発生した沈殿物を撤去するため、1人がタンク内で作業していたが、うめき声がしたため外の1人もタンク内に入り事故に遭った。
硫化水素は腐ったようなにおいがある無色の有毒気体で、火山ガスなどに含まれる。皮膚や粘膜を刺激し、高濃度のガスを吸った場合は呼吸器系に障害を及ぼし、酸欠状態を引き起こす。【中西啓介、小林悠太、曹美河】
Hydrogen sulfide (or hydrogen sulphide) is the chemical compound with the formula H2S. This colorless, toxic and flammable gas is responsible for the foul odour of rotten eggs and flatulence .
It often results from the bacterial break down of organic matter in the absence of oxygen, such as in swamps and sewers (anaerobic digestion). It also occurs in volcanic gases, natural gas and some well waters. The odor of H2S is commonly misattributed to elemental sulfur, which is in fact odorless. Hydrogen sulfide has numerous names, some of which are archaic (see Table).
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