IEC とはどんな教室か?
まずレセップスの話を聞いてください。
<「生きる」とは人類に役立つ夢を持ち、その実現に一生をつくすこと>
―レセップスが私に教えてくれたこと−
私は、小学5年生の時、いとこの照夫さんからクリスマスプレゼントに「偉人伝」をもらいました。
私の人生で最初の本でした。
終戦後、中国から何もかもなくして帰った我が家には、おもちゃ1つ、絵本1冊ありませんでした。
教科書以外は、月1回配達される「小学1年生」から始まり、年を追って学年があがる小学館発行の学習雑誌がただ1つの私の蔵書でした。
うれしくて、うれしくてどれもこれも何回も何回も読みました。7,8話あった話の中で強烈に印象に残ったのがレセップスでした。
レセップスは若いとき世界地図を見て、思いつきます。イギリス、フランスのヨーロッパからインド、中国、日本のアジアへ行くとき、アフリカの南端を通らずに地中海を抜け紅海を通る航路が開発すれば世界の貿易は著しく短縮されるだろう。
古代からの人類の夢であった「スエズ運河」の開設です。
それ以来レセップスは、この運河の建設を自分の夢の実現と考えます。
レセップスは、まず外交官になります。
外交官として、エジプト人、アラブ人、フランス人、イギリス人などヨーロッパの人々と交流して大きな人脈を作ります。
外交官をやめたあと、この人脈を1つの財産に、運河建設の資金を集め、技術者を集め、会社を設立して、すべての困難を克服して「スエズ運河」を開設します。
偉人伝に出てくる人はレセップス以外は、どの人も幼い頃から、天才、秀才がほとんどです。素晴らしい芸術的感性を持って生まれたモーツアルト、ベート−ベン。とっても頭の良い高峰譲吉、野口英世。生まれながらの武術の天才源義経、宮本武蔵。
レセップスだけが生涯ただ一つのことにひたすら思いをかけて大きな夢を実現した人に思えました。
持って生まれた才能が何もない私には、まず夢を描くこと、人類に本当に役立つ夢、一生をかけても悔いのない大きな夢を描くことが何より大切なのだと思いました。
それ以来、私の頭の中からレセップスが去ったことがありません。
<勉強とは自分の疑問・弱点を克服する過程である>
-−エジソンが私に教えてくれたことー
エジソンは小学校1年で、質問ばっかりするので授業が成り立たなくなった先生から、「おばかさん」と言われ、登校拒否をします。
お母さんは、騒がず、あわてず、エジソンの言い分を理解して、学校へ行くよりエジソンの好奇心を満たす勉強環境を自宅に作ってあげます。
確かに、エジソンは学校にいかなかった。でも勉強しなかったのではなく、学校へ行くよりも、ずっと多く勉強したのです。
多く勉強して、頭の中に沸き起こってくる「なぜ」「どうして」を大切にして、その「なぜ」「どうして」を一つ一つ解決していったのです。
エジソンの素晴らしいのは解決を求めて考えに考えたことです。
どうしても解決できない新しい課題は、発明して世界の人々に提起したのです。
風で消えるろうそく。油やガスがなくなると消えるランプ。この不便を電灯を発明しました。風でも消えない24時間いつでも光りつづける電灯を考え出したのです。
この出発点は自分の頭でまとめて考えたことです。
自分で「なぜ」「どうして」を考え尽くしたことです。
だから、エジソンから学ばなければならないことは、まず新しく習ったことを自分の頭で整理することです。
人は持って生まれてくるそれぞれの資質が違います。
好き嫌いの分野が違います。
学校の勉強時間内にまとめられる素晴らしい頭脳の持ち主もいます。
でもたいてい人は自分の頭で考えて、整理して起ってくる一つ一つの疑問・弱点と向かい合いながらていねいに解決していくことです。
根本的なところまで押さえて考えることです。
そして根本的解決を目指して考えることです。そして1段高く人類を押し上げることです。我々の考えぬいた知性と理性の力で。その時、自分の幸せの前に人の幸せを作る人間労働の精神を絶対に忘れないで下さい。
<勉強とはたとえ親から反対されてもやる大切なこと>
-−リンカーンが私に教えてくれたことー
リンカーンのお父さんは、有能な大工さんをやりつつ農業を営んでいた働き者でした。でも勉強が大嫌いでした。リンカーンが本を読んでいると無駄に時間を過ごして怠けていると言って畑に追いやり仕事をさせました。リンカーンは良く働いて村1番の力持ちでした。学校へ行ったのは合計で1年足らず。お父さんの目を盗んで本を読んで自分で字を覚え、世界をつかんでいきました。そしてついに自分の力で大統領になり奴隷を解放しました。
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