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私の真っ暗な少年時代に世界の門戸を確実に開いてくださった方
私のいじめ体験しか知らない少年時代に偉大な人ありを始めて教えてくださった方
私に読書の人間的喜びの火を赤々とともしてくださった方
私に人生は苦労の連続であることを全身で教えてくださった方
私にどんなに苦労があっても人生を明るくするためにしか生きてはいけないことを笑顔と口笛で教えてくださった方
私に精神の健全さはそれ独自で追求しなければならないことを教えてくださった方
私の人生で本当に大きな励ましとなってくださった方は1番にあげなければならないのは照夫さんである。
小学5年生のクリスマスプレゼントに生まれて初めてまともな本を手にしました。照夫さんからの初めての、私の人生で人からもらった初めての知的な贈り物でした。
嬉しくて嬉しくてずっと私の宝でした。引越しを重ねるうちにどこかにいってしまいました。
多分「偉人伝」です。数人の世界的人物が載っていたと思う。偶然にもそのころ5年の担任の先生が自分の読んだ本について教壇に立って全員に説明することを授業の中に入れてきた。
私はその中の特に印象に残ったレセップスを発表した。
レセップスは、幼くして世界地図を見てスエズに運河を通せば世界中の人々の幸福を増加させることができると考えた。生涯をかけてその夢を実現するために努力した。まず外交官となり知人を増やした。辞めた後、それまでに築いてきた影響力を使って資金を集め運河の建設に着手した。さまざまの困難を乗り越えついに運河を成功させた。次のパナマ運河は成功できなかったがスエズ運河1つだけでも素晴らしい業績である。レセップスのように生涯をかけて、人類のためになる夢を実現することが理想ではないでしょうか。私もレセップスのように生きられたらいいと思います。
それ以来、私の頭からレセップスが離れたことが1日もありません。おかげで私の頭はいつでも世界との関係で考える習慣ができました。
高校1年の入学式で校長の訓辞を聞きました。
羽咋高校の伝統は勉学とスポーツの両方に励むことにある。「健全な精神は健全な肉体に宿る、ことを忘れず、スポーツと勉学に励んで欲しい」
そんな馬鹿な。
「健全な精神は健全な肉体に宿るなら、もし不健全な体を持って生まれたらどうしたら良いんだろう」
私なんか、鉄棒の逆上がりもできない、跳び箱も跳べない、バスケットボールをすると突き指をしてしまう、うまくドリブルもできない、バレーボールが回ってくるとうまく返せない、運動能力が皆無だ。
小学校のときはウンチをもらすし、今でも寝小便たれだ、その上鼻は蓄膿でいつでもグジュグジュやってみんなに嫌われている。
どこから見ても「不健全な肉体をもって生まれてきてしまった」
僕のような肉体的に不健全な人間は健全な精神を持てないとでも言うのかな。
そんなことあるものか、これまでも健全な精神について考えてきたんだから、絶対に誰よりも健全な人間になって見せてやる、と叫んでいた。
そのうえ、私の人生の中で最も優しい人、最も精神の健全な人は照夫さんだ。
照夫さんは病気で苦しんできて杖をついているけど世界一健全な精神の持ち主だ。
私はこの日を期していわゆる「偉い人」のうそを見ぬく必要を痛感した。
格言や諺をもてあそぶのではなく、自分の目で真実を見て、自分の頭で考えることが何よりも大切だと痛感した。
そして高校の2年間は図書部に在籍して「生きる真実は何か」を追究することに全力をあげた。
どれだけ肉体を鍛えてもそれだけで健全な精神には絶対にならない。
精神の健全性はそれ独自に追求しなければならない。
ヘレン・ケラーさんはスポーツで健全な精神を掴み取ったわけではない。
目が見えなくても
耳が聞こえなくとも
片足が無くとも、
両足が無くとも
健全な人はたくさんいる。
照夫さんはそんなものの見方をさせてくださった大恩人です。
ありがとうございます。照夫さん。ありがとうございます。ありがとうございます。
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