人工光合成

人工光合成の完成・発達によって人類は動物がもつ「生きる=他の生命の殺し」という宿命から自己解放できる。

労働論

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  採集・狩猟生活から道具の発明と言語を発明した人間は対象認識がしっかりできる動物に発達していた。発明する動物に自己啓発していた。そして特殊能力に秀でたものが分業を担うようになった。

  そして次に人間が発見したものは残された植物から新たな芽が出て多くの生産物をもたらすと言う事実だった。一粒の豆を落としたところから数多くの豆が生まれた。一粒の麦から多くの麦ができた。

  人間はその豆を、麦を、お米を一部とっておけば安定した収穫が望めることが分かった。

  採集生活は農業生産に変わっていった。

  同時に狩猟生活は放牧・牧畜のほうが圧倒的に有利だと分かった。

  農業生産と放牧・牧畜が主要な生産形態に変わった。

  ここに安定した生産が可能になり人々は集落を大きくしていった。

  採集・狩猟生活は自然の恵みのみに頼った生活になる。

  今だ略奪生活である。

  ところが、地に落ちた木の実、麦の穂、稲穂、が落ちたところから新たな芽の出現と成長を目撃し、農業生産を思いつく。

  狩猟生活で道具の生産・改良、協働労働の優位性の自覚、人間は樹上生活者だった頃よりは比較にならないほど賢くなっていた。

  動物を捕らえるには、まず対象認識が必要である。捕らえる動物の個々の生態・癖・能力のすべてをしっかり観察し、それを乗り越えた武器=道具の考案と開発に当たる。道具にするものの材質の検討、加工を行う。できあがった道具の使用と改良に基づき、人間は発明する動物に進化していた。

  人間は意識的に進化する動物に変質していたのである。工夫する動物に成長していたのである。

  

  道具を生産する動物。

  言語を駆使する動物。

  発明することに喜びを持つ動物。

  採集生活から狩猟生活を経てきた人間は労働を喜びとする動物にまで発達してきた。

  そして他のあらゆる動物よりも優位性を持った動物として生活環境を自分の手で作り出した。住居の建設、衣類の製作。

  人間が増加して、労働の種類が多様化する中で、各分野で特殊に能力の優れたものが現れる。

  生まれつき特殊能力に優れたもの、後天的に特殊能力に興味を覚えて優れた資質をはっきするもの、この人たちが特殊能力を発揮することを専門的にする人々が現れる。

  分業の原始的形態が発生する。

  その後人間は地上で、木の棒を立ち向かってくる動物を撃退する道具、あるいは殺して食料として確保する道具として使い出したとき飛躍的に進歩を遂げる。

  動物と地上で立ち向かって対決するとき人間はさまざまの道具を開発し、協働作業の優位性を自覚する。

  敵を叩く道具、投げる道具、射る道具と道具は進化を遂げて行く。

  道具を考えることを通して人間の脳はどんどん進化を遂げていった。

  道具の進化と共にとらえる動物は小型動物、大型動物、走る動物、樹上の動物、空を飛ぶ動物へと広がって行く。

  獲物が豊富になり食べる喜びが増すとそれが労働する喜びを増すことになる。

  またそれが脳の発達を更に促す。

  他方、狩猟生活の緊迫性は協働作業の重要性を高める。

  協働作業の展開は言語の発達を促し、人間は音速のスピードで情報を交換する手段を獲得する。動物の叫び声による微妙な違いではなく、正確で、細かい綿密な情報をチーターの速度の10倍の速さで伝え合えることになる。チーターは速くて時速120キロ。音速は秒速340メートル、時速1200キロに及ぶ。

  ここに来て人間は地上でどの動物より圧倒的優位を確保する。

  言語を獲得した人間は、単に労働場面だけでなく、労働の結果の場面でもお互いの気持ちを交換しうるようになる。

  労働の喜びの交換。言語を歌として表現する。またそれに踊りが加わる。

  言語の獲得は人間生活をあらゆる場面で飛躍させる。

  同時に火の使用は人間を更に進化させた。


  火で焼くことによってなま物の肉・野菜の消化を促進し、食料として利用できる幅を飛躍的に増加させた。
  火を利用して他の動物を撃退することが容易になった。

  火を照明器具として使うようになり闇を克服し、よるの一部を生活に活用できるようになった。
  火を暖房器具として利用し、衣服・住宅の改良とあいまって人間は居住地域を地球全土に拡大した。

  そしてまたそれが人間の脳の発達へと導く。

  人間労働は木の実、葉っぱ、根っこを食料として調達することから始まった。

  植物の略奪生活=採集生活の時代である。略奪生活は猿と同じく樹上生活が主な生活様式であった。

  樹上生活は人間の進歩に手と足の機能分化として大きな役割を果たす。

  手は登る際に幹を抱え込みあるいは上の枝を捕捉して上に進む役割を果たし、足は体を支え推進する力になった。特に枝から枝へと移る際には手の物を握る力は決定的役割を果たした。

  木の登り・降り、枝から枝への跳び移りを重ねているうちに4足での活動よりも2足で立ちあがっての動作時間のほうが長くなる。起きて活動する時間の大半を直立で過ごすことが多くなった人間の足はからだ全体を支えるものとして大きくなる。手は木の実をつかみ、皮をむき、核をつかみ出し、枝を敏捷につかみ放せるように機能が高度化する。

  この役割分担はじょじょに地上に降りた際には2足で歩くことが多くなっていった。

  睡眠時間は樹上でも横になって寝る位置を確保したことだろう。睡眠時間はふつう水平姿勢をとる。樹上生活の方が長くなることによって直立姿勢を起きているときの平常姿勢とする動物に人間は進化をとげる。しかし睡眠時間は原始時代の水平姿勢にもどらないと休息にならないようである。

  そして人間は起きているときは直立姿勢が当たり前、寝ているときは水平姿勢へと移行する。

  ここで人間の進化の秘密を一つ解明してみましょう。

  「なぜ、猫、犬、馬、牛、羊、狸、狐の四足動物は練習しなくても泳げるのに人間は練習しないと泳げないのか」
   猫、犬も人間と同じく始めて水に入ったとき恐怖が募るはず、恐怖にかられて動物は本来の姿勢のまま、4つの足を必死にもがく、その必死にもがく姿勢そのものがいわゆる「犬かき」である。動物は「犬かき」の姿勢をとれば泳げる。狐も狸も「犬かき」をしているのである。人間も「犬かき」をすれば自然に泳げる。

  私は子供のころ千里浜という砂丘の最も近くで住んでいた。夏になると、毎日毎日くる日もくる日も海にいって遊んでいた。泳ぐでもないただボール遊びをする、貝を取ってそのまま刺身で食べる。あるいは火を起こして焚き火で焼いて食べる。とにかく何となく遊んで帰る。誰も水泳なんか教えない。人命監視員もいない。子供たちだけで遊ぶ。それなのにいつのまにか泳げるようになっていたのは「犬かき」だった。跳び箱が跳べない。鉄棒の逆上がりができない。バレーボールがくると突き指をする上にうまく返せないからボールがこないことを願って遊びの輪に入っていた。バスケットをするとドリブルがうまくできない。そんな運動能力皆無の子供でも誰にも習わずいつのまにか「犬かき」ができるようになっていた。毎日浜で遊び、水に徐々に慣れていったからである。「犬かき」ができたらひとりでに平泳ぎ、クロール、背泳、立ち泳ぎと習わなくてもできていく。

  1番大切なのは人間の体は水に浮き、手足の動きをそれに連れてやれば前に動く、そして顔を水面からあげると、その姿勢を崩さなければいつでも呼吸ができる。

  高校に、水泳プールが新設された。高校2年になって初めて水泳が授業に取り入れられた。と言っても先生の指導も無くただ水で遊んでいるだけ。しかしテストはやった。50メートル泳げるものは単位をもらえる。2,3人を除いて全員合格。山手から来ている友人は3メートルとして泳げない。他の生徒全員注視する中、必死になって両手でもがく。しかし前に進まない。クロールをするつもりで両手を頭より高く上げ、体を垂直姿勢にしたままもがきぬく。かわいそうを通り越してあわれだった。体育の先生もどう水泳指導したら良いか分からず。友人たちも何もできずに終わった。とっても後味の悪い授業だった。新設の立派な水泳プールが泣きじゃくっていた。その涙で水泳プールは心なしか水かさが増して見えた。
  結局数人の泳げない人は水泳の授業時間を過ごしたが水への恐怖心も克服できずに終わった。
  動物は恐怖心のまま、本来の姿で4足をばたばたするだけで泳げる。
  人間は進化して、2足歩行になったから、恐怖心が起っても四足歩行の姿勢を取れない。
  それにスポーツ競技で「犬かき」なんか見たことが無い。人間が動物の真似なんかできるものかと思っている。
  今から考えると「犬かき」を教えてあげたら、その先、平泳ぎ、クロールができただろうに。そして合格できたのにと思う。

  人間の2足歩行は「犬かき」=「泳ぎ」を忘れるほど進化した一つの証ではないだろうか。

  手と足の役割分化は猿と人間にのみ見られる大きな特徴である。樹上生活が手で物をつかんで道具を使う準備期間となっていたのである。

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