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【序論】
論理的思考が大切であると、私たちは耳が痛くなるほど何度も言われてきた。しかし、論理的思考とはどのようなものなのか、またそのような思考を行う際に、有用となるツールを私たちは具体的に知ることはなかった。KJ法とは、このようなモヤモヤした状態をスッキリさせる方法でもあり、物事を筋道立てて考え、更に深く理解する際にとても役に立つものである。
【本論】
では、実際にKJ法を使用して伝統的日本と現代に至るまでの経緯を見てみようと思う。昔は、いわゆる「武士道」が重んじられてきた時代であった。日本の文化や歴史を大切にし、「卑怯」という概念をきちんと教え続けることで更に武士道の真髄を極めた。また自然と対立するのではなく自然と共存し、自然に敬意をはらってきた。その事が、日本人特有である自然に対して風情や情緒を感じる心へとつながり、日本独特の文化を発展させた。日本の環境は「日本のエリート」を育成し、日本を支え続けた。このような良いサイクルを生み出した根底には「武士道」という物の考え方が根付いていた。
「武士道」とは高き身分のものに伴う義務であり、武士の心に刻み込まれた掟である。フェアプレー精神を第一とし、卑怯を憎む、というものである。主に「義、勇、仁、礼、誠」を柱とし、名誉は命以上に大切な価値とされた。
しかし戦争という時代のいたずらに翻弄された結果、日本は米国の支配下に置かれることとなってしまった。米国の支配下でグローバリズムが進む中、日本は高度経済成長期に突入し目覚しい経済的発展を遂げ、その結果、論理が異常に重んじられる時代へと変化した。実力主義が唱えられ、家庭や教育の崩壊が進んだ。武士道はいつの間にか忘れ去られ、日本人が日本人の心を忘れてしまった。日本人が日本人の心を忘れるということは、つまり国家の品格を失ってしまったということである。日本人が特有に持っていた良さが、急速に進むグローバル化によって失われつつある。
余談となるが、私が現代の日本が武士道から乖離したことにより日本の品格を国民全体が失いかけている現状の主な理由として、特に女性の変化が理由ではないか、と思っている。なぜなら、武士道の対象となっている男性を生み、育てるのは主に女性であるからである。戦後の経済発展と共に欧米化、グローバル化が進められ、女性の考え方や地位も変化を遂げた。その結果、武士道が良しとする女性像を、現代の女性達はあまり好まない。なぜならば、武士道が良しとする女性像は、極めて家庭的であり、自らを献身することこそ女性である、としているからである。 私達は現在、男女は平等であるのだから、女性が社会に進出し、男性陣と張り合いながら業績を上げていくことは必要である、と教えられている。しかし、なぜ「男性は外に出て働き、女性は家庭を守る」という考え方ができていたのか。それは、極論を言ってしまえば、家庭を守ることは男性にはできないし、外で家族を養うために働き続けることは女性にはできないからである、と私は思う。武士道は、このような男女間の役割をしっかりと見極めた上で形成されているものなのではないだろうか。
このようなことを書くと、現在社会で大活躍中の女性に反感を買いそうで大変怖いが、私は決して、女性が外で働くことは悪いことである、と言いたいのではない。むしろ、現在活躍している女性はすごいと思う。並大抵でない努力を必要とし、その努力を続けた結果、手に入れるべきものを手に入れていると思うからである。では私は家庭的で自らを献身する女性か、と問われたら、すぐに頷くことはできない。私だって社会に出て仕事をしたいし、活躍したい。だが、果たして昔は、日本の女性はこのようなことを思っただろうか。日本の品格を国民全体が失いかけている現状の主な理由が女性の変化なのであるならば、自分が生まれた瞬間から教えてこられたことを否定され、心の葛藤を強いられるのも、また女性である。
【結論】
つまり、私は日本をこの状態から本当に救うためには、まず女性から話を始めていくことが良いのではないか、と考える。例えば車を購入するとき、誰が最終決定権を持っているのだろう。夫の側にいる、家庭の財務省役員である妻である。例えば子供の教育方法を考えるとき、一番といっていいほど影響力を持つのは誰なのだろうか。毎日外で自分たちのために体を張ってくれている夫と、毎日子供の面倒を見ている妻である。
男性が必要でない、と言っている訳ではない。そうではなく、現状を改善するためには、まず女性に焦点をあててみると、もしかしたらうまくいくのではないか、という事である。
今回は3冊の課題本を読み、KJ法により伝統的な日本を見る、というものだが、KJ法は、他人が行ったものを書籍で読み進める事と、自分で行っていくことでは天と地程の差があることを痛感した。今回私が自分で行ったKJ法は、はっきり言えばKJ法とは言えないものであることは十分に痛感している。しかし、何度も見直しているうちに様々なものが集約してしまい、一人で進めてもこれ以上どうしたら良いかがわからない。だから他人と協議することが必要なのか、と思った。
【参考文献】
武士道
著者:新渡戸稲造
国家の品格
著者:藤原正彦
発想法
著者:川喜田二郎
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私も日本文化、日本精神を重んじます。
日本文明の心を先祖より継承することを尊び、後世へと連鎖していくことは責任と義務だと思います。
傑作!
2009/12/2(水) 午後 7:15 [ 美msb ]