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広告好き、アート好き、ねこ好きコピ−ライターの備忘録。

アドテック東京2014注目キーノート!

現在23歳。ゲーム好き。ゲームをクリアしたときのように「なにかを達成して感情が高まる瞬間」=「アチーブメント・モーメント」を捕えて広告を表示する、というスマホ広告を開発、起業3年で米Fast Company誌「The World’s 50 Most Innovative Companies 2013」に選ばれた、Kiip(http://www.kiip.me/)創業者のBrain Wongのキーノートを聞きました。面白かった!

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ポイントは、そのモーメントが極めてパーソナルなものであること。「クリスマス」とか「サッカーで日本代表が勝った」みたいな世の中的なお祭りごとでなくて、例えば「ランニングを一週間続けられた」というような密かな達成感を覚える個人的な上がる瞬間って日々ありますよね?そんな自分だけの「アチーブメント・モーメント」に広告主から突然クーポンやサービス特典がプレゼントされるため、ユーザーは思わぬ“ご褒美”を受け取ることになります。

これまでは広告主が伝えたいことをユーザーに押し付けるものが多かったけれど、Kiipはその人の「パーソナルなモーメント」に合わせて配信することで、広告をユーザーへの“ご褒美”に変えてしまおう!としているのです。
すでにアメリカではP&Gやペプシといった有名ブランドがKiipを利用、KiipのSDKを導入して広告を配信するアプリは全世界で1100を超えているそう。日本でも、ローソンが採用、あのYahoo! JAPANも今年7月末からKiipの広告配信技術を自社プロモーションに活用し始めています。熱い。
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プレゼンの最初は「じゃあアチーブメント・モーメントってどんな瞬間があるの?」という話。ゲームのステージをクリアした、スポーツで目標を達成した、料理がうまく作れた、テストでいい点取った、恋の告白に成功した、会社で出世した・・なるほど、ターゲットによっていろいろ考えられますね。
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「地球上のアチーブメント・モーメントを制覇する」って、凄い野望だなあ!
イメージ 6 例えばモーメントを1日というサイクルで切ってみると、時系列でこんなモーメントが考えられます。ターゲットで切るだけじゃなく、時間軸で切ることもできますね。イメージ 4
Kiipはその中でもアプリに特化、それを「アプリ・モーメント」と呼んでいます。
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エンゲージメント率はなんと16%!イメージ 8 
 しかもソーシャル・リワードが効果が高い事は科学的にも証明されているそう。「ユーザーが特別な感情を体験している一瞬(モーメント)をとらえることが重要。ユーザの行動を変えようとするのではなく、ユーザのニーズ・行動を理解し適切なモーメントに適切なオファーをすれば、むりやり見せるバナー広告よりリワードのほうがずっと好感度が高い。」確かにそうですよね。
イメージ 9例えばゲームでクリアした時の感情の動き。確実に感情が高揚するモーメントがそこにある!そのモーメントにリワード広告を仕掛けていくわけです。
イメージ 7例えば、写真をシェアした瞬間。そういうときは必ず「いいことや面白いこと(あるいは悲しいこと)があった」「誰かに見てほしい」という気持ちが隠されている。その気持ちに寄り添ってリワード広告を届けていく。可愛い赤ちゃんの写真をシェアしたらおむつの割引券がついてくるとか。確かにね!
イメージ 10また、リワード広告を受け取った人の反応を見ると、好意度がとても高くなっています。
イメージ 11この「アプリ・モーメント」についてはある程度わかってきたので、いまはソーシャルメディア上での行動に見られる「ソーシャルメディア・モーメント」を研究中とのこと。実験的にいろんなテストをしているそうです。
イメージ 12またこういったモーメントを祝うコミュニケーションは、ブランドや商品に対するりロイヤリティの獲得にも非常に効果があるとのこと。確かにうれしいときにグッドタイミングでご褒美くれる人、みんな好きですよね。
イメージ 13「次にどんなモーメントにチャンスがあるのかを知ることは重要。でもそれ以上に重要なのはそこにValueを加えて行くことだ」とBrianは語ります。なにを、いつ、どんな風に届ければ、それがリワードとしてその人にとって価値ある贈り物になるのか?
イメージ 14 この世には数100億のすばらしいモーメントがあり、それはつまりみんなを喜ばすことができる数100億回のチャンスがあるということ。うーんなんてポジティブ!



印象的だったのが「セレンディピディ(幸せな偶然性)が大事。アプリユーザーにセレンディピディを提供するのがKiipのコンセプト。ユーザが自然に驚き喜べる特典を提供すれば、必ず高い広告効果が期待できる」というビジョン。確かに思いがけないご褒美ってうれしいものですよね。
 
ユーザーの行動変容を図るのではなく、ユーザーの自然な行動や感情に寄り添って広告を届ける。もし従来の広告のモデルを変えるそういったメッセージの届け方ができたら、広告主もユーザーもハッピーになれるはず。
リワード型広告は、最もリアルタイムを捉えやすいスマホから広がってきていますが、今後は自動車や家電のコネクテッドデバイスへと広がっていきそう。エコな運転をするとガソリンの割引券がもらえるとか、ホラー映画を10本見ると最新ホラー映画の招待券がもらえるとか。
今や溢れる情報の中で「迷惑なヤツ」扱いされている広告が、少しはみんなに好かれそうな予感。これから日本でどう広がっていくか楽しみです!




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